日経オートモーティブ 技術レポート

ホンダの成長戦略
2009年にハイブリッド専用車
450万台目指し、日米に新工場

 ホンダの福井威夫社長は、2006年5月17日に同社の成長戦略を発表した(図)。環境負荷低減、国内の生産・研究開発拠点の強化、北米やアジアなど海外の成長基盤の強化の三つが柱。2010年に世界販売450万台以上を目指すという販売目標も明らかにした。

 環境負荷の軽減では、2009年に専用プラットフォームを持つ新型ハイブリッド車を発売する。加えて、次世代の4気筒ディーゼルエンジンを開発中で3年以内に投入するほか、V型6気筒の新型ディーゼルエンジンを開発中であることも表明した。
 ホンダの4輪車のCO2排出量は2000年に全世界平均で179.5g/kmであったが、2005年までの5年間で約5%低減した。福井社長は2010年までにさらに5%削減して2000年比で10%低減することを同社の目標として発表した。同様に2輪車、汎用製品についても10%低減を目指していく。 ただし、「すべての車種で平均的に5%改善するのは無理。そこで、ハイブリッド車やディーゼル車を増やしていく」(福井社長)。

日経オートモーティブ 技術レポート
図●ホンダの福井威夫社長