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緊急レポート
1995年に開業したゆりかもめは,東京都心と臨海副都心を16駅で結ぶ全長14.7kmの新交通システム。そこで事故が起きたのは,2006年4月14日金曜日,17時2分ごろ。6両編成の電車が「船の科学館」駅を出発した直後,走行輪が外れて車体を大きく揺らせ,火花を発する異常状態となって緊急停止したのである。翌15日朝,事故車両がクレーンで撤去されると,2日間にわたり完全に運行を停止。17日に臨時ダイヤで一部運行を開始したものの,完全復旧したのは事故発生から5日後の19日だった。
●組み合わせ応力が作用する典型はボルト・ナット締結体
部品間の接合と接触を定義 金属の質感をプラスチックで実現し,軽量化やコストダウンのニーズに対応。めっきを中心に,金型製作から成形,加飾,アセンブリまでの一貫生産体制を整え,ドアミラー,ドアハンドル,計器リングなどの自動車部品や,計器カバー,マフラ・カバー・キャップなど二輪車部品を製造。 音響映像機器やゲーム機などの機構部品の金型製作,量産プレス加工,組み立てを行う。国内3カ所,海外2カ所に生産拠点を持つ。プレス成形と併せて部品組み立てまでを一つの金型内で行う新工法が有名で,これを用いた微小金属加工にも挑戦中。
新製品RFIDシステム向けソフト など
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日経ものづくり2006年6月号
目次
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東洋理工
プラめっきの東洋理工 金属の質感を樹脂で演出
東洋理工は,米国で発明されたプラスチックめっき(以下,プラめっき)の国産化を目指して1964年に設立された会社である。
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設計者のための解析入門
第6回 アセンブリ解析のモデル化
部品単体の解析とアセンブリの解析で最も異なる点は,部品と部品の接合部分が存在することだ。接合部分に適切な接触条件を設定するだけでなく,要素の種類や大きさにも気を付ける必要がある。今回は,アセンブリ解析のモデル化における接触条件の設定と要素選択の注意事項を解説する。
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第18巻 意外に習わないねじの基本
前回は,延性材料に引っ張りとねじりの組み合わせ荷重が作用したときの応力と強さを調べました。今回は最初に復習を兼ねて,脆性材料で同様の実験を実施してみましょう。
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「ゆりかもめ」ハブ破断事故
長期運休のやむなきに至った理由
1995年に開業したゆりかもめは,東京都心と臨海副都心を16駅で結ぶ全長14.7kmの新交通システム。そこで事故が起きたのは,2006年4月14日金曜日,17時2分ごろ。6両編成の電車が「船の科学館」駅を出発した直後,走行輪が外れて車体を大きく揺らせ,火花を発する異常状態となって緊急停止したのである…
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プロデュース 躍進する中小企業 第4回
一進一退
メカトロニクス分野への進出を果たした,佐藤英児率いるプロデュース。最初は製品の不出来に顧客の怒りをかっていたが,高野博というかつての同窓生を新戦力として迎え,次第に技術力をつけていく。そんなとき,以前からその将来性に目をつけていたセラミックス・コンデンサの電極塗布装置に関する案件が舞い込んだ。より小…
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第25回 官は民のために,民は官のために
民でできることは民で・・・。小泉改革のスローガンだが,これが拡大解釈され過ぎている。「民がやるから官はどいてろ」という意味ではない。官には官の役割がしっかりとある。これを活用することが,民が成功するための近道だ。官もそれを望んでいる。
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トヨタ生産方式の真髄と新展開 第6回
多品種少量ロット受注生産へ適用
トヨタ生産方式を導入していくポイントについて,代表的な生産形態を取り上げて具体的に解説していく。今回は,多くの下請け企業が属する多品種少量ロット受注生産への導入。このタイプの工場では,受注単位は少量でも,生産ではロットを大きくして流そうとする。本来は柔軟な生産体制の構築を目指すべきだ。
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商品企画七つ道具 第3回 発想の方法
アイデア出しにも技術がある 目的に応じて発想法を使い分け
商品企画七つ道具(以下P7)では,最初のステージである「調査」の段階において,顧客の客観的な評価に基づく定性的かつ定量的な商品像を明らかにする。そして,それに続くのが,そうした商品像に対し,さらに感動するようなアイデアを投入し,商品企画のレベルアップを図る「発想」の段階だ。
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業務の視点で基盤充実
進化するIT活用
業務プロセスの整備が先か,ITシステムの導入が先か。ITを使いこなす上での古くからの課題だったが,今後は意味がなくなってくるかもしれない。IT利用の第2段階に進んだユーザーが取り組んでいるのは,ITの利用を目的としたデータ類や業務の流れの整備。“試作の山”と決別し,データ主体で製品の完成度を高める基…
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純チタンの筐体で先行くソニー
岩崎精機と新日本製鉄との「文殊の連携」
ソニーが筐体の開発に力を入れている。高音質な録音機能を備えたICレコーダーに,純チタン製の筐体を採用したのだ。他社に先駆けたオンリーワン技術である。この技術を開発する上でソニーは,加工メーカーである岩崎精機と材料メーカーの新日本製鉄との連携を重視した。新しい挑戦を提案し,それに応える協力メーカー。3…
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振動を伝えにくいローラガイド装置【東芝エレベータ】
衝撃による瞬間回転中心でアームを支持
台湾の超高層ビル「TAIPEI101」の1階から89階までを39秒で移動する高速エレベータ。60.6km/hというスピードに対応するため,安全性や快適性を確保するさまざまな工夫が求められた。その一つが,エレベータの横揺れを抑える目的で開発した,ローラガイド装置だ。
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第6回 枯れた液晶パネルの品質保持
秘策は中国内の第三者にあり
日本市場で取り残されたモノクロの簡易表示用液晶パネル。日本での調達は難しいが,中国では簡単に見つかる。セミカスタムにも対応し,顧客にとっては非常に便利。課題は品質の確保だが,これも低コストでこなす方法がある。
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金型加工の最前線に見る低コスト技術
次世代複合加工や長寿命の金型鋼が登場
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廃PVCをPVCにマテリアル・リサイクル
再生材の特性はバージン材に匹敵
コベルコ・ビニループ・イースト(本社東京)は,ポリ塩化ビニル(PVC)系の廃棄物を再原料化する千葉工場(千葉県富津市)を建設した(図)。この工場は,農業用ビニルシートなどPVC系廃棄物から純度の高いPVCを再生することができるマテリアル・リサイクル施設。国内で初めて「溶剤分離法」と呼ぶ技術を採用し,…
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ものづくりの強化に走るホンダ
埼玉と米国に年産20万台の新工場
ホンダが新しい工場を日本と北米に設置する。日本と米国に自動車の完成車工場を,カナダに自動車のエンジン工場を設ける。「競争力の源泉である,ものづくりの現場・源流を強化する」(同社社長の福井威夫氏)ことで,業績をさらに伸ばす狙い(図)。
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プラスチックで描く未来のクルマ
下の写真の自動車は,温度によって色が変わる延伸プラスチックを銅シートにラミネート加工し,それを外装に使っている。見るときによって色が違ったり,模様が浮き出たりするという仕掛け。
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「もの」づくり力はイノベーション力 「モノ」との違いにこだわる
ものづくりの重要性を人に話すと,少なからぬ方々から「まだそのような古い考えを捨てていないのか。これからはモノではなくサービスとソフトが重要だ」との反論が返ってくる。サービス産業の人だけではない。大学の教育・研究関係者もそうなのである。彼らは「モノ」と,ものづくりでいう「もの」との本質的相違を認識して…
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私が考えるものづくり
梅原 誠 シチズン時計 代表取締役社長
国内にものづくりを担う生産技術があるから,製品開発ができる。生産技術と対話をしない,できない開発部門は,弱体化してしまう。この考えからシチズン時計は国内生産にこだわってきた。工場の国内回帰の動きを歓迎しつつ,最盛期から2/3に減った国内製造業の人口を,これ以上減らしてはいけないと語る。
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内部告発
技術者だから安全を守る
それらはしばしば事実の隠蔽や改ざん,手抜きといった組織の不正が元凶となっている。これをただせるのは,製品や設備の情報に最も通じた内部の技術者のはずだ。実際,これまでもいくつもの不正が内部告発によって白日の下にさらされてきた。三菱自動車のリコール隠ししかり,東京電力の原子力発電所データ改ざんしかり。技…
日経クロステック Special
What's New
総合
- 生成AIとサイバー攻撃/重要な4つの観点
- PayPay銀行、新時代の銀行インフラ
- “新しい働き方”にふさわしいPCとは?
- システム運用を劇的に効率化するには?
- デザイナー、技術者必見のものづくり技術展
- 【生成AI事例】デジタルで現場をDX化
- 業務や役割に応じた「社員に最適なPC」
- 「クラウド時代のあるべき運用」を熱く議論
- 生成AI活用へ「待ったなし」成功の秘訣
- 目指すは相互に行き来できるマルチクラウド
- 「稼ぐ力」を劇的に高めるROIC経営
- デルタ電子とロームが語る次世代電源戦略
- 大企業にもキントーンの導入が進む理由
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- ゼロトラスト成功の秘訣を神田れいみと探る
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- 守りながら攻める“製造DX”の方法論とは
- 最新サーバーに学ぶ熱設計の最前線
- ランサムウエアから診療データはこう守る
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- 日本語に強い「和製生成AIモデル」が誕生
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- 大阪・名古屋エリアのDXが注目される理由
- 木質建築空間デザインコンテスト受付開始
- 最適なネットワークを早く安く簡単に実現!
- セキュリティ×スキルUP≫JSOLの提案
- 力点は「未来予測」へ:データ利活用の勘所
- 生成AI活用でSAP BTPの価値が進化