日経Automotive Technology 2006年春号
目次
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事例に見るPLM活用・第2回
データ試作で作り込み 10.5カ月の短期開発
自動車の開発期間および開発コスト低減のためには、3次元データの有効活用とデータ活用を前提とした業務の仕組みづくりが必要だ。日産車体はこの二つを着実に実践することで、「ノート」や「ウイングロード」の開発を10.5カ月という短期間で成し遂げた。
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エンジニアのためのデザイン講座・第2回
デザイナーを活用して開発意欲を高める
競争力のあるクルマを開発する上で、デザイナーと技術者が一緒になって議論する「ワイガヤ」は欠かせない。今号では技術者にとってのデザイナーの活用法について説明する。デザイナーと議論することで開発の方向性を明確化すること以外にもメリットは多い。
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仕事に役立つローカル技術用語集・日産自動車、ホンダ編
自動車メーカーの現場を理解する
前回のトヨタ自動車に続き、今号は前半で日産自動車、後半でホンダの専門用語を解説する。日産自動車は「日産生産方式」など生産に関するものを中心に、ホンダは「ワイガヤ」「文鎮組織」などホンダならではの思想や理念を表す用語を選んだ。
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部品メーカーの中国進出・第2回
中国テイストとコストで勝ち残る
急激な成長に伴い、競争も激化する中国自動車市場。完成車メーカーの戦略は、自動車部品メーカーのビジネスの成否を大きく左右する。今回は、中国自動車市場において自動車部品メーカーが採るべき戦略を探る。
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FlexRay実用化へBMWが2006年に初搭載
次世代の車載LAN「FlexRay」が2006年後半に実用化する。BMW社をはじめとして欧州メーカーが続々と搭載を始める。日本メーカーも採用に積極的だ。次世代の電子プラットフォームのインフラとなるだけに業界の期待は高い。
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ハイブリッド車用2次電源 2008年が転換点
これまで主にNi-MH(ニッケル水素)2次電池が使われてきたハイブリッド車用の2次電源が2008年に転換点を迎える。よりエネルギ密度の高いLiイオン2次電池の搭載がいよいよ本格化するとみられるからだ。一方で、繰り返し使用の耐久性が高いキャパシタも、コストが高いという難点を克服すべく材料の製造法などの…
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マカベアルミ
海外生産のコストを 国内で実現し技術流出防ぐ
自動車部品のコストダウンへの取り組みには終わりがない。打つ手がなくなれば、海外への生産移管すら求められる。アルミダイカスト成形のマカベアルミも同じような決断を迫られた。しかし、社長の大場正男氏が選んだのは国内生産の道。湾曲したスライド型を持ちながら4個取りできる金型構造を開発した同社は、見事国内生産…
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76e Salon international de l'automobile de Geneve
広がるオープンカー市場 ハイブリッドも多数出展
2006年2月末に開催された「第76回ジュネーブ・モーターショー」では、欧州ユーザーの好みを反映したオープンカーやスポーティーなコンパクトカーの展示が目立った。技術面では、前年までとは異なり、各社が電気自動車やハイブリッド関連の方針を打ち出した。
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2006 North American International Auto Show
GM、トヨタが新ハイブリッド車、ビッグ3はCUVの投入急ぐ
2006年1月に開かれたデトロイトモーターショーで注目を集めたのは、米General Motors(GM)社が発表した2種類のハイブリッド車やトヨタ自動車の「Camry Hybrid」および「LS460」(図)。米国メーカーが提案したレトロ調のコンセプトカーも目立ったが、日本メーカーは対照的に小型車…
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Toyota CAMRY
デザインを一新し 衝突安全性も高める
トヨタ自動車が2006年1月末、中型セダン「カムリ」を全面改良した(図)。スポーティーなデザインを取り入れたことで顧客の若返りを目指すとともに、ボディ構造の強化とサイド/カーテンエアバッグの標準装備で衝突安全性を高めた。既存のプラットフォームを使いながらも、トレッドとホイールベースの拡大で乗り心地の…
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Honda ZEST / Suzuki MR-WAGON
家族向けと女性向け 互いの得意分野に攻め込む
ホンダとスズキは相次いで新型軽乗用車「ゼスト」「MRワゴン」を発売した(図)。家族向けを狙うゼスト、子供を持つ女性向けのMRワゴンとユーザー層は異なるが、どちらも、膨張・細分化する軽乗用車市場で、これまでカバーしきれなかった層を狙っていることでは一致する。
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Mitsubishi i
リア・ミッドシップが生み出す 革新のデザインと安全性
三菱自動車が2006年1月に発売した「i」は、ミッドシップレイアウトを採用することで個性的なデザインと高い安全性を実現した革新的な軽乗用車だ。開発のスタートは2000年の秋。紆余曲折を経ながらも、なんとか発売にこぎ着けた。
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Toyota ESTIMA/Mazda MPV
くつろげる2列目シートがウリ 低い車高で運動性能高める
上級ミニバンの代表選手、トヨタ自動車の「エスティマ」とマツダの「MPV」(図)。くつろげる2列目シートをウリにする両車だが、パッケージング、プラットフォーム、パワートレーンとその実現方法はそれぞれ異なる。新型ミニバンにおける両社の狙いを紹介しよう。
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【デトロイト】日産、「Infiniti Coupe Concept」を出展
日産自動車は、デトロイト・モーターショーに次期「G35 クーペ(日本名:スカイラインクーペ)」とみられる「Infiniti Coupe Concept」を出展した。あくまでもコンセプトモデルで、量産化は1~2年先になるもよう。
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北米の中型セダンで「Camry」一人勝ち
Hyundai社が20%強の伸びで追い上げる
2005年の北米ミッドサイズセダン市場では、トヨタ自動車の強さが目立った。販売台数トップの座は43万1703台の「Camry」が譲らず。平均月販台数は3万6000台弱と1月に国内で発売した新型「カムリ」の月販目標台数の36倍にも上る。さすがに2006年1月と2月に限れば全面改良直前のため販売は落ち込…
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Lexus「LS460」の安全技術
ステレオカメラで歩行者を検知 衝突回避システムを初搭載
トヨタ自動車は、2006年2月末に開催された第76回ジュネーブ・モーターショーで、Lexus「LS460」に搭載する安全技術を発表した(図)。ステレオカメラで昼夜を問わず歩行者検知を可能にして安全性を高めたのが特徴だ。
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グローバル生産予測
トヨタが中国でもシェア1位へ コンパクトクラスにシフトする世界需要
中国進出では出遅れたトヨタ自動車が、2009年にはシェア1位となるほか、米General Motors(GM)社は2009年ごろにはグローバルシェア低下に歯止めがかかる――。自動車業界専門の調査会社である米CSM Worldwide社は2006年3月初旬に、東京都内で開催したクライアント向けブリーフ…
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レクサス「GS450h」
トヨタ初の後輪駆動用ハイブリッド システムを変速機サイズに納める
トヨタ自動車は2006年3月、後輪駆動車としては同社初のハイブリッド車「GS450h」(図)を発売した。新開発の後輪駆動用ハイブリッドシステムを採用することにより、排気量3.5Lのエンジンで4.5L並みの動力性能と、2.0L並みの燃費を実現した。
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直噴+過給で運転する楽しさと燃費を両立します
ドイツVolkswagenグループは2005年、ガソリン直噴エンジン「FSI」にスーパーチャージャとターボチャージャを組み合わせた「TSI」を発表した。同エンジン搭載の「Golf GT」は、排気量1.4Lながら2.0Lクラスと同等の出力と2.0Lクラスより良好な燃費を実現している。グループの直噴ガソ…
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MIEVの開発
冬来たりなば 春遠からじ
まずは2005年秋の東京モーターショーで公開された、三菱自動車の電気自動車「ランサーエボリューションMIEV(Mitsubishi In-wheel motor Electric Vehicle)」に乗り込む。走り出したのは岡崎にある三菱自動車のテストコース。S字カーブのあるハンドリング路と、バンク…
日経クロステック Special
What's New
総合
- デザイナー、技術者必見のものづくり技術展
- 【生成AI事例】デジタルで現場をDX化
- 「クラウド時代のあるべき運用」を熱く議論
- 業務や役割に応じた「社員に最適なPC」
- 生成AI活用へ「待ったなし」成功の秘訣
- 目指すは相互に行き来できるマルチクラウド
- 「稼ぐ力」を劇的に高めるROIC経営
- デルタ電子とロームが語る次世代電源戦略
- 「サーバ―」部門満足度トップ企業に訊く
- 大企業にもキントーンの導入が進む理由
- XDRは「攻めの投資」!運用の三原則とは
- 製造業DX「データドリブン経営成功のシナリオとは」
- 欧州トップ企業語る日本のセキュリティー
- NTTドコモ支援の実践型教育プログラム
- 最新の「ポスト認証攻撃」をいかに防ぐか?
- 設備・建材活用の現場から(3)−ボアシス
- ビジネスPC、ITデバイス購買DXを推進
- 大教大とマウスパソコン教室の在り方を研究
- ジェイテクトエレクトロニクスのDX事例
- DXを成功に導くITインフラとは?
- 生成AIの活用の鍵は「内製とアジャイル」
- AIと自動化でエンジニアの能力を解き放て
- 日本初!東京港を横断する通信網が誕生へ
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- オリックス銀行×富士通時田社長 特別鼎談
- ERPプロジェクト≫IT人財の必須条件は
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- 脱レガシー案件≫SIerに必要な人財像は
- DXや生成AI活用に挑む大阪府
- イノベーションの起爆剤
- 3段階で考える、DXで企業力を高める方法
- 大規模プロジェクトでPMが注意すべき点は
- ビジネス戦略と連動したデータマネジメント
- 守りながら攻める“製造DX”の方法論とは
- ランサムウエアから診療データはこう守る
- 最新サーバーに学ぶ熱設計の最前線
- PC管理の課題を課題をまるごと解決
- 日本語に強い「和製生成AIモデル」が誕生
- 動画解説>生成AIからDX変革まで
- 大阪・名古屋エリアのDXが注目される理由
- 最適なネットワークを早く安く簡単に実現!
- 木質建築空間デザインコンテスト受付開始
- セキュリティ×スキルUP≫JSOLの提案
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