ミツミ電機は,オーディオ機器や液晶テレビ,PDPテレビ,DVDレコーダなどに向けて,待機時の消費電力を最大34%も減らせる電源モジュールのサンプル出荷を始めた。「機器メーカーの中には,すべての製品で待機電力を100mW未満にすることを目標に掲げるところもある。待機電力を減らしたいという要求は日に日に高まっている」(同社)ことを受けた。

 これらの機器において,待機時も稼働し続けているマイコンやリモコン受光回路などの消費電力は,合計でおおよそ30mW~50mW。従来の電源モジュールでは,軽負荷と呼ばれるこの程度の電力を供給する場合の電力変換効率は50%前後と低い。このため,機器全体では少なくとも60mW~100mWの電力を消費していた。