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日経ものづくり2006年3月号
目次
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フルタ電機
風力機器のフルタ電機 吸排気のシステム化に強み
工業,農業を問わず,吸気や排気を必要とする現場には欠かせないファン。フルタ電機は,ファンを中心とする風力機器の専業メーカーである。創業は戦前の1936(昭和11)年。当初はモータや発電機,トランスなどを修理する町の電気屋だった。1950年代後半,得意先の依頼で工業用モータに羽根を付けプロペラファンを…
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第3回 境界条件を使い分ける(1)
ボルトか接着か 答えを想定し固定条件を決める
メッシュを生成したら,次はモデルに境界条件を設定しなくてはならない。どこをどう支持し,どこにどれくらいの負荷がかかるのかという条件の定義だ。似たような設定でも,ちょっとした違いで解析結果が大きく変わってくるため,使い分けのポイントを知っておこう。
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第15巻 複数の材料から成る梁の曲げ応力
二つ以上の材料から成る梁を「積層梁」と呼びます。例えば,プラスチックに鋼の板を張り合わせたようなものがそれ(図)。単一材料から成る「一体梁」と比較して軽量化に優れるといったメリットがあることから,実際の設計の場面では頻繁に登場する材料といえます。
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空中停止した航空機エンジン
1年前からあった予兆
2005年10月30日午後4時,全日本空輸(以下,全日空)のANA628便が鹿児島空港を離陸して羽田空港へと向かった。高度約450mを上昇中,突然,右エンジンより異常音が発生。その後エンジンオイルの量が減少したため,4時40分に高度9300mで右エンジンを空中停止させ,5時12分に伊丹空港に緊急着陸…
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プロデュース 中小企業上場の軌跡 第1回
天国から地獄
新潟県長岡市に本社を置く「プロデュース」。微小なパターンを任意の形状や厚さで形成する「3次元印刷」という独自技術を確立して注目を浴びている。工業高校を卒業した男が,14年前にたった1人で始めた会社だが,いまや大手電子部品メーカーからの受注が相次ぐようになった。目覚ましい成長を遂げた同社は2005年末…
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第22回 稼ぐ工作機械博物館へようこそ
超大型の機械を精度良く造るには,超大型のマザーマシンが要る。そのマシンを持っているメーカーが減ってきた。軽薄短小化で巨大な機械の需要が減ったことが大きい。NC化で,多少の狂いには何とか対処できるようになったこともある。
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第3回 平準化生産,小ロット生産,流れ生産
平準化生産,小ロット生産,流れ生産の実践は,ジャストインタイムを実現する上で非常に重要となる。ただし,これらの生産手法をやみくもに導入しようとしても,手間がかかるし,また効果が出るまでに期間を要する。今回は,ステップに分けて効率的に手法を導入できる勘所を紹介する。
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最終回 パラメータ設計以外の技法
損得を理論化し許容差決める 品質管理コストの最適化にも効果
これまでは,パラメータ設計を中心にタグチメソッドについて解説してもらった。最終回の今回は,タグチメソッドに含まれるそれ以外の技法について紹介してもらう。タグチメソッドには,設計パラメータの許容差を合理的な根拠に基づいて決定したり,品質管理コストを最適化したりする技法なども含まれている。
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アスベストの最期
魔法の材料から悪魔の材料へ
2005年7月の,アスベスト問題に関する関係閣僚による会合の方針に沿って,アスベスト製品は2008年までに全面禁止になる予定だ。特性に優れ,使いやすく,安いアスベスト製品はかつて「魔法の材料」だった。それが一転,今では重篤な健康被害をもたらす「悪魔の材料」に。市場からは退場命令を受けるが,現実問題ア…
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危機をばねに強くなった三菱電機のFA事業
全体最適で擦り合わせ,顧客志向で造り込む
三菱電機のFA事業が躍進している。ここ数年,増収増益を続け,2005年度もその記録を伸ばす見込み。だが,かつてこの事業は「氷河期」を経験した。2001年度に日本メーカーを襲ったITバブルの崩壊だ。同社のFA事業も受注が大幅に減り,厳しいリストラを余儀なくされた。苦境の中,彼らが復活のよりどころとした…
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スクラップ除去装置 【松本工業】
金型の上下運動を水平運動に変換
金属プレス加工の際に生じるスクラップ(抜きかす)を,金型の下から自動的に排出する装置。ブランク材を上下から金型でプレスすると,製品の余白部が打ち抜かれてスクラップが発生する。それが金型内に残っていると,ブランク材と一緒にプレスされて打痕と呼ばれる欠陥の原因となる。
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第3回 コストの聖域から出るコネクタ 9割以上安い中国製品
品質の観点から中国製への切り替えが難しいといわれてきたコネクタ。ところが今,それを中国から調達する例が増えている。魅力は価格の安さ。日本メーカー製の1割以下という例も珍しくない。ただし,しかるべき作業は必要だ。
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富士通,ネット経由でCAD機能を提供 導入・維持費用の削減に期待
見た目の似た図面を検索する機能でPDMも強化
利用層を拡大すべく,富士通が3次元CADやPDMツールの機能強化に力を入れている。2006年2月にはビューワを標準添付した3次元CADの新版「SolidMX V2.1」を発表するとともに,同CADをネット経由で使えるようにする「CADオンデマンドサービス」も開始した。
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来るのは意外やアンモニアか? 水素を貯蔵,運搬する手段として評価
圧縮水素より低圧,液化水素より高温
水素燃料を貯蔵,運搬する手段としてアンモニア(NH3)を使おうという提案が出始めた。圧縮水素,液体水素をはじめとする手段と並ぶ選択肢として浮上するかもしれない。
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脱横並びに突き進む家電 省エネや節水に新たなアプローチ
エアコンや洗濯乾燥機に“新種”登場
近年目立ってきているのが,既成概念を打ち破る“新種”の家電製品。シャープが2004年夏に発売したスチームオーブン「ヘルシオ」がその代表格だ。ヘルシオは2万台/年でヒットとされるオーブンレンジ市場で,10万台/年を超える販売を達成した。
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吸気が西向きゃ排気は北
台湾のMotive Power Industry社が試作した排気量125mLのスクーター向けエンジン。よーく見ると,吸気ポートと排気ポートの位置が対向ではなく,直角である。同エンジンは,一般のエンジンと違ってポペットバルブを利用しない。シリンダを回転させ,シリンダの一角に設けた開口部から吸気,排気さ…
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1週間に3回会え 名刺は何回でも出せ
私の尊敬する通商産業省(当時)の先輩が教えてくれたことの一つに「『これは』と思う人物に出会ったら,1週間に3回会う努力をしろ」ということがある。6カ月も,1年も間を空けたら,5回会っても10回会っても相手は覚えてくれない(印象が強ければ別だが・・・)。
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私が考えるものづくり
中小企業の役割は基盤技術のノウハウ提供
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常識を超えろ
「人件費1/20の国には,絶対に日本は勝てない」と思い込み続けていたら,日本製造業は復活しなかっただろう。ものづくりの「常識」は,多くの技術者が長い時間をかけて得た貴重な知見である。しかし,当たり前に見えることほど疑ってかかる余地もある。根拠なく思い込んでいるだけではないか,前提条件に変化はないのか…
日経クロステック Special
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