「いよいよCMOSアナログICが本格的に90nmルールのプロセスを利用する段階に入った」(ISSCCアナログ部門の選考委員で米Analog Device,Inc.のDavid Robertson氏)。

 無線回路で利用するCMOSプロセスの微細化が加速している。2006年2月5日~9日に米国サンフランシスコで開催された「ISSCC(IEEE International Solid-State Circuits Conference)2006」では,90nmルールのCMOS技術を適用した無線ICの試作発表が相次いだ。UWBや無線LAN,携帯電話機などに向けたものである。これまで主流だった180nm~130nmルールのCMOS技術に基づく無線回路に比べて回路の低電圧駆動や高速動作,さらにはデジタル回路への混載に適している点を特徴とする。