次世代光ディスク「Blu-ray Disc」や「HD DVD」で使われる著作権管理技術の規格「AACS」のライセンスが,ようやく始まりそうだ。対応プレーヤの発売が秒読み段階に入り,未解決の問題を残したまま見切り発車した形である。

 AACSの規格作りが始まったのは,2004年7月のこと。デジタル家電業界,パソコン業界,米映画業界の3業界が主導して規格策定団体「AACS LA」を設立した。この段階では,2004年中に規格のドラフト版を公開する予定だった。だが実際にドラフト版を公開したのは,9カ月後の2005年4月。ライセンス開始はさらに半年以上遅れた。