日経オートモーティブ 新車レポート

MITSUBISHI OUTLANDER
29ヵ月ぶりの全面改良車
オンロードの走り磨く

「アウトランダー」は、三菱自動車が29カ月ぶりに投入した全面改良の新型車。 同社にとって新たな市場であるオンロードSUVを開拓する戦略車だ。 刷新したプラットフォームと同社の強みである4WD(4輪駆動)機構で走行性能を高めた。 発売から2カ月で1万台を受注するなど出だしは好調だ。

 三菱自動車のSUV「アウトランダー」は2003年5月に発売した「グランディス」以来の全面改良車だ(図)。「エアトレック」の後継車で、海外で使われている「OUTLANDER」と世界的に名称を統一した。ちなみに、OUTLANDERとは「未知なる道を切り開く」という意味だ。
 車名を決めるまでには、様々な議論があった。「パジェロの名前を使った方が良いという声もあったが、世界的にOUTLANDERで統一することにした。新生三菱に合わせて国内では名称変更となったが、海外ではOUTLANDERの認知度は低いことから名称は据え置いた」(開発責任者の栗原信一氏)という。
 機能面では、プラットフォームやエンジン、サスペンションをすべて新設計とした。SUVの本場である米国のほか、欧州や中国でも販売する予定だ。

日経オートモーティブ 新車レポート
図●三菱自動車「アウトランダー」
(a)街中でも違和感なく走れるデザインとし、ミッドサイズのオンロードSUVとして投入。(b)リアゲートは上下が分割して開く。(c)上級グレードの「G」ではパドルシフトを備え走りを楽しめる。