日経オートモーティブ 技術レポート

ハイブリッド車生産台数予測
2009年以降は伸び悩み?
高価格の克服がカギ

 ハイブリッド車の世界生産は今後4年で2倍に増加するが、その後は70万台程度を維持して伸び悩む――。こんな予測を自動車業界専門の調査会社である米CSM Worldwide社が明らかにした(図)。

 この予測は、2005年10月末に同社が都内で開催したクライアント向けミーティングで、同社北米パワートレーンフォーキャストマネジャーのCasey Selecman氏が披露したもの。同氏は予測の中で「2009年以降の各メーカーの生産計画がまだ決まっていないため、控えめに見ている」としながらも、ハイブリッド車が伸び悩む理由として「2005年の高騰にもかかわらず、ガソリンの小売価格はハイブリッド車の高価格を正当化するにはまだ安いこと」と「ハイブリッド車で選択できる車種が限られていること」を挙げた。

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図●ハイブリッド車のグローバル生産予測
2009年までに2005年の約2倍に達するが、その後は伸び悩む。