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【Part1:総論】

クルマを理解した提案力で
台頭する電機メーカーに立ち向かう

【Part2:技術トップインタビュー】

デンソー
アイシン精機
カルソニックカンセイ
日本精工
日立製作所
豊田合成
NTN
小糸製作所
ドイツRobert Bosch社
米Delphi社


【Part1:総論】

品質向上だけでは不十分
プラスアルファの魅力を追求

【Part2:質感と快適性】

リラックス追求した2列目シート
表皮材でポリウレタンの採用が拡大

【Part3:室内の安全性】

アクティブヘッドレストが標準に
ステアリングコラムも進化

【Part4:情報の視認性】

視線移動を減らすため
液晶化や遠方配置などを工夫


日米のセダンと袂を分かつ

欧州向けCivic5ドア
ホンダが2006年から欧州に投入する「Civic」は欧州専用ボディを持つハッチバック。 実は、プラットフォームはセンタータンクレイアウトを採用する「フィット」ベース。斬新なスタイリングとユーティリティを高次元に両立するために、あえて日米のシビックと袂を分かったのだ。



 それまで機能的なイメージの強かったBMW車のデザインを、よりエモーショナルで躍動的に変貌させた立役者ともいうべき人物がChristopher Edward Bangle氏。しかし、同氏によれば、BMWデザインの「哲学」は不変だという。クルマのインテリアは、運転のための機能を優先すべきだと主張し、最近、装飾的なデザインが目立つ日本車のインテリアを疑問視する。



次世代MIVECエンジン

SOHCで連続可変バルタイ・リフト シンプルな機構で小型化

三菱自動車は第39回東京モーターショーに次世代MIVECエンジンを展示した。「アウトランダー」用の2.4L直列4気筒エンジン「4B12」をベースに、SOHCながら吸気弁のバルブタイミングとリフト量を連続的に変え、エンジン単体での燃費を10%程度改善することを目指す。

トヨタが目指すカーナビ活用の未来像

カーナビで車両制御 統合制御も視野に開発

ハイブリッド車生産台数予測

2009年以降は伸び悩み? 高価格の克服がカギ

ダイハツ工業の新型軽乗用車「エッセ」

最低価格は65万円から 新型エンジンで燃費は26km/L

直噴アイドリングストップ機構

モータを使わず燃費を14%改善 マツダが3年以内に実用化へ

NTNの金属リング使うCVT

一つのプーリで無段変速 小型化でき、最高効率は90%超す

レクサスで実用化する顔認識システム

ドライバーの顔の向きを検知 脇見運転による事故を軽減

進化した駐車支援システム

枠線の自動認識で設定簡略化 2円軌道に対応し駐車範囲広がる

アルミ合金と樹脂の接合技術

大成プラスの薄型ECU 将来は車体にも応用へ

摩擦損失が少ない等速ジョイント

英GKN社、15%軽量化 ボールの溝を対向させ切れ角52度


米国に押し寄せるダウンサイジングの波
フルサイズSUVからの買い替え急増

全米各地の日系/韓国系自動車ディーラーの店先にいま、顧客から下取りした米国系フルサイズSUVがあふれている。「Chevrolet Suburban」、「Ford Explorer」、「Jeep Cherokee」などV8 エンジン搭載のSUVから、トヨタ「Highlander(日本名クルーガーV)」、ホンダ「Pilot」、韓国Hyundai Motor社の「Santa Fe」などV6エンジンのSUVへ買い替える消費者が急増しているからだ。

セグメントで異なる欧州のディーゼル化比率
今後はスポーツカーもディーゼルの時代に?

欧州における自動車のディーゼル比率は2003年に44%、2004年に49%に達し、その勢いは衰えを見せない(欧州自動車工業会調べ)。このペースでいけば、2005年に50%を超えるのは確実だと見られている。しかし、これほどまでに進んでいる乗用車のディーゼル比率も、セグメント別に細かく見ていくと、かなり大きな違いがあることが分かる。

登場間もないラクティスが11月のトップ
トヨタ勢の強さ際立つ

自販連が発表する「乗用車系社名別新車ランキング」。2005年9~11月のランキングを見ると、トヨタ自動車の強さが際立つ結果となった。6~8月のランキングでは、日産が「セレナ」「ティーダ」「ノート」の3車種をランクインさせていたが、9~11月はノートが脱落。トヨタがトップ10車種中6車種を占める結果となった。

日本のガソリンはそんなに高くない?
軒並み6割を超える欧州の税金比率

道路特定財源の一般財源化で、にわかに脚光を浴びるガソリン税(揮発油税)。日本のガソリン税は1Lあたり53.8円で、消費税を除いたガソリン価格を120円/Lとすると約45%になる。ガソリン税の税率は、道路整備を進めるための暫定税率という名目で本来の2倍になっており、道路特定財源を一般財源化するならまず、税率を本来の値に戻すべきだという議論もある。

カーナビではパイオニアの強さ揺るがず
「楽ナビ」が上位を独占

プラズマテレビやDVDレコーダが不振で2005年12月初めに経営再建策を発表したパイオニア。だが、ことカーナビゲーション市場ではその強さに揺るぎはないようだ。

成長する自動車用センサ市場
増加が顕著なのはシャシー関連

クルマのエレクトロニクス化に伴ってクルマに使われるセンサの数も増加している。英国の調査会社であるBusiness Communications Company(BCC)社は、2010年までの自動車用センサのグローバル市場がどのように成長するかを予測した。これによると、2005年の市場規模は100億ドルで、これが年率平均6%で伸び、2010年には142億ドルになるという。







日産、 「GT-R PROTO」を公開

日産自動車は、東京モーターショーでコンセプトカー「GT-R PROTO」を公開した。「日産の躍動する力の象徴」という次期型GT-Rは2007年に市販することが予告されており、この「GT-R PROTO」は市販モデルに近いデザインを採用している。

トヨタ、旗艦セダンの 「レクサスLF-Sh」を公開

マツダ新型「MPV」は走り重視

トヨタ、「エスティマ ハイブリッドコンセプト」を出展

三菱、次世代ランエボの「Concept-X」を出展
――ほか



【MITSUBISHI OUTLANDER】

29ヵ月ぶりの全面改良車 オンロードの走り磨く

「アウトランダー」は、三菱自動車が29カ月ぶりに投入した全面改良の新型車。 同社にとって新たな市場であるオンロードSUVを開拓する戦略車だ。 刷新したプラットフォームと同社の強みである4WD(4輪駆動)機構で走行性能を高めた。 発売から2カ月で1万台を受注するなど出だしは好調だ。

【TOYOTA RAV4】

新MCプラットフォームで走りと使い勝手を両立

【TOYOTA Ractis/Belta】

よりスポーティに、より低く コンパクトカーの新提案

【NISSAN WINGROAD】

若者向けワゴンを追求 荷室の使い勝手で差別化



第39回東京モーターショー

GT-R、レクサスのコンセプト登場
パワートレーン、エレに新技術

2005年10月開催の「第39回東京モーターショー」では、2006年、2007年に市販予定のクルマをイメージするコンセプトカーや市販予定車が多数登場した。注目されたのは、初公開となった日産自動車「GT-R PROTO」やトヨタ自動車「LF-Sh」だった。
環境への対応から開発が進むハイブリッド車や燃料電池車の展示はもちろんだが、今回のモーターショーでは2006年、2007年に発売される予定のクルマが多数出展された。ショーを意識した外観デザインや色使いを別とすれば、限りなく市販車に近く、今後の自動車のトレンドを予感させる現実的な展示が多く見られた。

Automotive Technology Days 2005 autumn

クルマの電子制御に欠かせない標準化

日経Automotive Technologyと電子技術者向けの専門誌である日経エレクトロニクスは共同で、自動車技術の総合セミナー「Automotive Technology Days 2005 autumn」(2005年10月24~25日、幕張プリンスホテル)を開催した。七つの専門トラックで複雑化するクルマの電子化にいかに対応するかを議論した。



ミロクテクノウッド

高級車の部品作りに生きる
匠の木工技術

かつては、ウッド調、木目調として本物に似せた内装が高級感の演出に一役買っていたが、最近は“本物の”木製ステアリングやシフトノブが多用されている。ところが、相手は天然素材。高度な技能がないと、工業製品として利用することはできない。銃床の木工技術を生かして、トヨタの「レクサス」などに部品を提供しているのが高知県のミロクテクノウッドだ。




 自動車メーカーや国土交通省などが次世代の安全技術「インフラ協調型システム」の開発を進めている。
 これまでのぶつからないための予防安全技術は、カメラやレーダなどを活用する自律型システムだった。このため、クルマから見える範囲の障害物しか検知できず、交通事故を防ぐには限界があった。次世代技術では、通信を活用することでカーブの先の障害物など見えない範囲の障害物を検知することも可能になる。




第1回

日系、外資、中国系で異なる調達戦略
急激な成長に伴い、競争も激化する中国自動車市場。完成車メーカーの戦略、特に調達方針が、自動車部品メーカーのビジネスの成否を大きく左右する。今回は資本により異なる完成車メーカーの調達方針を探る。



トヨタ自動車編

専門用語が分かれば 「カイゼン」が分かる
トヨタの「カイゼン」、ホンダの「ワイガヤ」など、メーカー独自の用語には、その会社のクルマ作りに対する姿勢が凝縮されている。そうした用語を知ることは仕事に役立つだけでなく、その会社の強さを知る手掛かりにもなるだろう。本号から2回連載で、主要完成車メーカーの独自用語を解説してもらう。(本誌)



第1回

ワイガヤの大切さと デザイナーの役割
クルマの開発は、開発とマーケティング、デザイン、販売などすべての部門で、共同で取り組むことが欠かせない。相互に意見を出すことで開発の方向性も明確になる。ホンダの初代「シビック」でデザインを担当した立場から、部門をまとめる大切さと手法を解説する。



第1回

設計支援機能盛り込み ランプ開発を効率化
自動車用ランプの開発ではデジタル試作(以降DMU:Digital Mock Up)の活用が焦点になっている。PLM(製品ライフサイクル管理)ソフト上で作成したモデルで、デザインを繰り返し検討できるようになってきた。DMUを前提とした開発プロセスの改革を紹介する。