Cover Story 特集
研究開発 物理に還る

メーカーが物理に還り始めている。従来の材料開発や特性向上の手法が行き詰まる中,原理に立ち返って新しい研究開発の方向を探ろうとしている。以前のような研究のための研究ではなく,開発したい素子や製品を見据えた戦略的な基礎への回帰だ。

<基礎研究への回帰>
物理に眠る宝の山を 源流に戻り掘り起こす
<FAQ集>
10分で分かる形式的手法
<左手系メタマテリアル>
常識を覆す各種部品を実現 ハードルは挿入損失の低減
<スピン注入磁化反転>
MRAMは「究極の高速メモリ」へ 電子をぶつけて磁化を反転
<強相関系材料>
超高密度メモリを求めて カギは材料と原理の追求
<研究開発トップ・インタビュー>
14社の研究トップ 次世代支える技術開発を語る

Keyword

燃料電池[fuel cell]

Leading Trends 解説

既存領域に閉塞感 有機など新分野に注目

「International Solid-State Circuits Conference(ISSCC)2006」が2006年2月に開かれる。投稿論文は680本。前回の578本に比べて急増した。論理LSIや高速インタフェース回路が踊り場を迎える中,有機エレクトロニクスなどの新分野が注目を集めそうだ。

Leading Trends 解説

電子ペーパーが相次ぎ市場に

「これまで読書端末など一部に留まっていた電子ペーパーの用途が一気に広がりそうだ。先行メーカーが残像問題といった課題を克服したことや,相次ぐ新規参入で手に入る電子ペーパーの特性がバラエティーに富むものになってきたからだ。

Interview 研究開発はすべての製品の基盤

IQは重力だ

Rick Rashid 氏
米Microsoft Corp. Microsoft Research,
Senior Vice President

Tech Tale

これよ,これ,私が探していたのは

ビタミンCを増やすLED搭載冷蔵庫(第1回)

Guest Paper 組み込みソフトのデバッガ

Linuxやマルチコア環境のデバッグを支える仮想化技術

NETs [Buyers' Guide]

迷わない材料選び●吸音材

NETs

組み込み技術者のユーザビリティ講座(4):
「スタイル・ガイド」の運用や設計のコツに気を配る

15分で読む話題の技術:
SH実用化近づく携帯機器向け燃料電池

What's New 視点焦点

【丸く収めます】
太陽電池を板状から球状へ,Si使用量が1/5に
【続々登場】
持ち運ぶプロジェクタ,LED光源で実現
【DRMを追う次】
次世代DVDのD端子問題,HDTV出力は2011年まで
【時速6km】
ASIMOの体が幼児並みに,次の課題は知能化
【一番乗り】
世界初,曲がる無線回路,13.56MHz帯で動作
【家電化に磨き】
起動時間のイライラを解消,NECの地デジ対応PC

Selected Shorts雑抄拾読

【行く年,行く事業】瀬戸際の事業判断
パイオニアの経営再建策,三洋のテレビ事業提携など
【記事ランキング】10大ニュースで振り返る2005年
Cellの全貌が明らかに,量産へ準備着々のSEDなど

New Products 新製品

小型液晶パネル,FPGA,DSP,オーディオ用アンプ,ワンセグ用フィルタなど