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日経ものづくり2005年12月号
目次
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フッ素樹脂加工のエステック
短納期を武器に顧客拡大中
「毎月10件以上の新規顧客を獲得し,売り上げは毎年10%以上伸びている」。好調な業績を打ち明けるのは,「テフロン」で有名なPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を主体としたフッ素系樹脂専門の加工販売会社,エステック社長の志村春雄氏。2005年度の売り上げは2004年度の1.2倍に当たる6億円を目指す…
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最終回 擦り合わせが支える組み込みソフト
当連載「組み込みソフト玉手箱」の第1回でも触れたが,組み込みソフトの開発は多分に「擦り合わせ型」の色彩を帯びている。特にハードとの関係に擦り合わせが必要。現状では,どうしても仕様変更などが発生してしまうことが多いためだ。
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第12巻 たわみを小さくするために
前回は,先端に集中荷重Pを受ける長さツの片持ち梁を例に,たわみを小さくするための断面形状を考えましたが,今回もテーマはたわみとします。たわみにこだわる第一の理由は,例えばカバーなどの他部品との干渉やクリアランスを考える上で重要だから。そして第二の理由は,この問題が事故原因として非常に多い振動に絡むか…
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料理も分析も下ごしらえが大切
休みの日になると,料理に腕を振るうのだが,おいしい料理を作るコツは下ごしらえである。時間をかけて,下ゆでや面取りなど一つひとつの材料を準備する。手間ひまをかけるのだから,おいしくないわけがない。
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ホームベーカリー
おいしい,簡単は当たり前 「多機能,健康,新素材・新食感」へ
ホームベーカリーがじわじわ売れている。 2001年度には10万台程度だった市場規模は,2005年度には15万台(松下電器産業の推計)とみられており,4年間で実に1.5倍にまで伸びている。購入者層は小さな子どもがいる30代が中心といわれ,子どもと一緒にいろいろな素材を入れたオリジナルパン作りを家庭で楽…
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加速試験の在り方に一石投じたソニー製CCDの不具合
ソニーが,自社製CCDの不具合を,2005年10月3日に公開した。経年変化と腐食性の気体によって,CCDのワイヤ配線が破断する。製造工程と部材の変更により,品質にバラつきが発生していたが,耐久品質を検査する加速試験でも,気付くことができなかった。
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機械式腕時計の復活 第4回
苦難の船出
服部セイコー創立110周年の記念モデルが成功し,本格的に機械式時計の事業化に動き始めたセイコー電子工業。復刻するムーブメントも決まり,図面のCAD化も順調に進行する一方で,問題が出てきた。服部セイコーとの間で,実際に発売するモデルと時期が決まらない。一刻も早く機械式時計の復刻を願う田中淳に焦りが生じ…
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第19回 高くたって,安くつく
食事を作り,介護施設や自宅に配るサービス。この世界に進出した企業が,なぜか「ものづくり」を始めた。チタンの表面を酸化チタンでコーティングし,トレーを造る。水洗いだけで済むので洗浄機も洗剤もなし。樹脂製のトレーと違って半永久的に使え,結果としてコストが下がる。高齢化が進めば大変な市場になるはずだ。
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最終回 部品材料の標準化
設計者に積極的に参加してもらう
部品材料の標準化は,うまく実践すれば即座に「コスト削減」という効果となって現れる。全社の方針として,積極的に取り組むべきだ。ともすると,設計者は部品材料の標準化には否定的。設計者に前向きに取り組んでもらうように説得した上で,あまり負荷にならないような仕組みづくりが必要だ。また,推進をリードするのは生…
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タグチメソッド 第1回試行錯誤なしに設計を最適化
初期段階の作り込みで手戻り減らす
ノイズのない理想状態を仮定して目標とするシステムの在り方を考える従来の開発手法。設計/改良,試作,テスト,問題分析というサイクルを繰り返す。試行錯誤を伴うため,手戻りが多い。こうした手戻りを激減させ,開発効率を向上する手法として注目されているのがタグチメソッドだ。今回は,意義と基本概念について解説し…
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求む,巨大燃料電池
石炭からエネルギを60%引き出せる
福岡県北九州市若松区。筑豊炭田の積み出し港として栄えた街の外れで,高さ60mという巨大な設備が運転を続けている。石炭からガスを作る施設「EAGLE」。できたガスを送り込む燃料電池さえあれば,石炭が持つエネルギの60%を電気に変換できる。
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トヨタ生産方式が 定着しにくい理由
技術者最適と作業者最適のズレが崩壊を招く
生産革新の手法として,何度目かの脚光を浴びているトヨタ生産方式。在庫削減や製造リードタイム短縮への期待から採り入れようとする企業が増える一方で,その難しさに導入をあきらめる企業も少なくない。うまくいかない理由は,技術者と作業者が思い描く“最適”が異なること。逆に,うまくいっている企業は,このズレを「…
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ソニーは復活するか
営業利益率4%の成算と開発力強化の処方箋
業績不振で経営陣を刷新したソニーが、ものづくりの中枢を担うエレクトロニクス事業を強化する新しい経営方針を発表した。構造改革を実施し、商品力を強化することで、同事業の再生を図り、「2007年度の営業利益率を4%に高める」と同社社長兼エレクトロニクスCEOの中鉢良治氏は宣言した。果たして、その目標の可能…
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プッシュボタン式無段階リクライナ 【富士機工】
自動車用シートの座面と背もたれの角度を調整するリクライナは,座面の横にあるレバーを上に持ち上げるとロックが解除される方式が一般的だ。レバーを持ち上げる動作は自然と,体を後方に倒す動きになる場合があるため,ロックを解除する際に背もたれに体重をあずける加減が難しい。
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第12回 正規代理店のはずなのにコピー商品を堂々と
先進国から巨大市場への成長が待ち望まれている中国。だが,果たして先進国のメーカーが本当に中国市場で大きな利益を出せるのかについては疑問も残る。その理由の一つが,コピー商品がまん延しやすい環境だ。コピー商品は誕生するや否や,真正品を駆逐し,顧客もそれを望むという仕組みが中国には出来上がっている。
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部品標準化で原価低減90億円、富士ゼロックスの新体制・システム
Webベースの支援システムでCADデータの呼び出しも可能に
富士ゼロックス(本社東京)が,複合機での部品標準化を一段と進めている。標準部品を選ぶ専門組織を設けたほか,新規開発での標準部品の採用を支援するシステム「X-EST」を構築。これまでは非公式のシステムだったが,設計者の利用率が90%を超えたため,正式に運用する。標準化による原価低減は,2005年度で…
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3次元データをPDFやOAソフトでも活用拡大に向けCADベンダーに動き
JTや3D XMLといった軽量3次元データ形式が核に
手間暇かけて作った3次元データを生産指示書,設計変更通知書,カタログなどでもっと有効に使いたい。そうしたユーザーのニーズに応えるべく,CADベンダーの2大陣営である米UGS社,仏Dassault Systemes社/米IBM社が動いている。特に最近では,3次元CADを持っていないユーザーでも,3次元…
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傷や水アカに強いコーティング技術
TOTOがセラミックスと樹脂を複合化
TOTOは,金属や樹脂の表面を傷や水アカから守る「ハイブリッドコーティング」技術を開発,このほど特許が登録されたのを機にその詳細を明らかにした。
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自分だけの工具、造ってみませんか
工作機械に置かれた不可思議な装置,実はどちらも摩耗した工具を再び使えるようにするためのものだ。東京大学生産技術研究所機械・生体系教授の谷泰弘氏のグループが開発した。
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生産革新で日本復権
次は半導体工程でも
1990年代末,テレビ事業の責任者から半導体事業の責任者になった私は,半導体産業の重厚長大ぶりに驚いた。それまで,私は傘下のすべてのテレビ生産工場を補充生産システムに切り替え,安価な韓国製や中国製がはんらんする北米市場でテレビ事業の競争力を回復させてきた。ところが半導体事業は,ムーアの法則に従った微…
日経クロステック Special
What's New
総合
- デザイナー、技術者必見のものづくり技術展
- 【生成AI事例】デジタルで現場をDX化
- 業務や役割に応じた「社員に最適なPC」
- 「クラウド時代のあるべき運用」を熱く議論
- 生成AI活用へ「待ったなし」成功の秘訣
- 目指すは相互に行き来できるマルチクラウド
- 「稼ぐ力」を劇的に高めるROIC経営
- 大企業にもキントーンの導入が進む理由
- 「サーバ―」部門満足度トップ企業に訊く
- XDRは「攻めの投資」!運用の三原則とは
- デルタ電子とロームが語る次世代電源戦略
- 製造業DX「データドリブン経営成功のシナリオとは」
- 大教大とマウスパソコン教室の在り方を研究
- 欧州トップ企業語る日本のセキュリティー
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- 設備・建材活用の現場から(3)−ボアシス
- ビジネスPC、ITデバイス購買DXを推進
- ジェイテクトエレクトロニクスのDX事例
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- 神田れいみと学ぶ「ネットワーク活用白書」
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- 3つのペルソナで、働き方に合わせたPC選び
- オリックス銀行×富士通時田社長 特別鼎談
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- 守りながら攻める“製造DX”の方法論とは
- 最新サーバーに学ぶ熱設計の最前線
- ランサムウエアから診療データはこう守る
- PC管理の課題を課題をまるごと解決
- 日本語に強い「和製生成AIモデル」が誕生
- 動画解説>生成AIからDX変革まで
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- 木質建築空間デザインコンテスト受付開始
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