MEMSなど超小型デバイスに関連する技術の展示会「第16回マイクロマシン展」が,2005年11月9日~11日に東京の科学技術館で開催された。各出展者は,微細加工技術を駆使したセンサなどを見せるだけにとどまらず,応用例の展示によって超小型デバイスがセンサ・ネットワークや燃料電池,高密度実装などで大きな効果を生み出すことを強調していた。

 センサ・ネットワークへの応用展開を見せて来場者の関心を集めていたのが,オムロンと立命館大学である。無線タグ技術を応用し,電池を内蔵する必要がないセンサ・モジュールを共同開発した。無線タグと,MEMS技術を使ったセンサを組み合わせる。電磁誘導によって外部から電力を供給することで,電池を不要にした。このためにセンサの消費電力の低減を図った。