「第1回日本橋メディカル・イノベーターズ・サミット」が、2015年7月4日に開催された。会場は、古くから製薬会社などが集積する日本橋(東京都)エリアの日本橋ライフサイエンスビルディング。大学生が主体の日本橋Medical Innovators Summit実行委員会が主催した。テーマは、医療分野と他分野の融合によるイノベーションだ(関連記事:恐るべし、90年代生まれの行動力)。

会場のロビーでは、水溶性のチョークで絵を描くアーティスト団体「カラフルラブ」がアート制作
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 実行委員長の慶應義塾大学環境情報学部4年生の松崎裕太氏は、次のように開催趣旨を説明した。「私は、精神疾患の原因を生まない社会システムの実現を目指し、神経科学と社会システムの両方を学んでいるが、医療と異分野の間には共通言語がないことを痛感する。医療は専門的すぎて、医療に従事する人は他の分野の学問を修める機会がないし、他分野の人が医療を学ぶ機会もない。そこで今回のイベントでは、さまざまな専門分野を持つ人、専門分野とは別の分野にも携わる人に議論してもらうことで、新しい医療を考えていきたい」。

主催者を代表してあいさつする松崎裕太氏
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