ベルギーのエレクトロニクス研究機関であるIMECは2015年6月23~24日、首都ブリュッセルで「IMEC Technology Forum 2015」を開催した。テーマは「スマートリビング(smart living)を目指して明日を創る人たちのために」。スマートリビングとは、質の高い、より快適な生活のこと。2014年の同フォーラムのテーマが「アイデアを共有しよう、未来を共有しよう」だったのに対し、今回は技術の出口(アプリケーション)を重視する姿勢を明確に打ち出した。

ベルギーのLeuven市にあるIMECキャンパス全景(写真提供:IMEC、以下同)
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 IMECはこれまで、半導体の微細化技術に関する研究を主なミッションとしてきた。対して近年は「持続可能な環境を保ちつつ、よりよい生活(better life)を実現するためのビルディングブロックを提供する」ことをミッションに掲げるようになった。ここに向けて、高速で低電力な半導体デバイスを多方面に応用するための技術開発に力を注いでいる。アプリケーションに重きを置くようになったことが特徴で、今回のイベントもそれを象徴する内容だった。