SDNを実現するプロトコルの一つとしてよく知られるOpenFlow。標準化団体のONFが仕様のバージョンアップを進めている。2014年1月時点の最新仕様は1.4。今回はOpenFlow 1.4で追加・変更された主なポイントを解説する。(本誌)

 OpenFlowプロトコルはSDNを実現する技術の一つで、標準化団体のONF(Open Networking Foundation)が策定している。2014年1月時点の最新版はバージョン1.4(OpenFlow Switch Specification Version 1.4.0)。2013年10月14日に策定された。

 OpenFlow 1.4は安定版とされるバージョン1.3(2012年6月策定)からのバージョンアップであり、劇的な変更がなされたわけではない。ただ、追加・変更された機能で注目すべきものがいくつかある(表1)。ここでは軽微な修正を除く追加・変更ポイントを順に説明する。

2013年10月14日に策定された=OpenFlow 1.4の仕様の内容自体は2013年8月に公開済みだが、ONF会員企業各社の最終レビュー期間が60日あったため、策定時期は2013年10月になっている。
軽微な修正=エラーコードの追加、OpenFlow 1.3で規定漏れしていた些細な記述の追加などのこと。
表1 OpenFlow 1.4の新機能
OpenFlow 1.3.1からの変更点はOpenFlow 1.4.0 仕様書のリリースノートとして記載されている。
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