今年で2回目を迎えた日本最大のSDN関連コンファレンス「SDN JAPAN 2013」。今号と次号の2回にわたって講演や展示の内容を紹介する。今回は「ここまできたSDN」と題して、最新の技術や製品の現状をまとめて報告する。(本誌)

 「2013年、SDNは大々的な宣伝の段階から現実のものへと移行し、ネットワーク仮想化やOpenFlow、SDNアプリケーションにとって最初の1年を迎える」。米IDCがまとめた、ICT産業に関する2013年の予測レポートによれば、SDNは技術開発や標準化のフェーズを抜け、実環境への適用が始まるという。いわゆるSDN元年の到来が予測されている。また、2013年の世界市場規模は3億6000万ドルと予測され、昨年予測の2倍以上もの上方修正がなされた。さらに3年後の2016年の市場規模は37億ドルに達し、データセンター向けイーサネットスイッチング全体の35%を占めるようになるとの予測も示された。日本でも通信事業者やクラウド事業者、企業でのSDN導入が具体化する期待がかかる。