現在、政府主導のもと国内導入の機運が高まっている「CCRC」。米国で発展したContinuing Care Retirement Communityの略称で、高齢者が健康時から介護時まで移転することなく継続的ケアが保証されるコミュニティーを意味する。元気な高齢者層を中心に、ある一定の地域に集住する共同体を形成するものだ(関連記事)

 三菱総研が2015年5月20日に開催した「日本版CCRC推進会議 第2回」では、日本でのCCRC成功のポイントなどについて、パネル討論が実施された。参加者は次の通りである。

・スマートコミュニティ 代表取締役社長 染野正道氏
・秋田銀行 執行役員 地域サポート部長 土谷真人氏
・山梨県都留市市長 堀内富久氏
・中部大学 生命健康科学部理学療法学科 准教授 對馬明氏
・ジャパン・シニアリビング・パートナーズ 代表取締役社長 藤村隆氏
・内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局内閣参事官 高橋和久氏
・三菱総研プラチナ社会研究センター主席研究員 松田智生氏

 モデレーターは日米不動産協力機構(JARECO)代表理事を務め、三菱総研と日本版CCRCの政策提言を発表した日本大学経済学部教授の中川雅之氏が担当。パネル討論は、中川氏の参加者に対する質疑応答形式で進められた。

パネル討論の様子。左から中川氏、松田氏、高橋氏、藤村氏、染野氏、堀内氏、對馬氏、土谷氏
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