さまざまなハードウエアやアプリで収集したヘルスケアデータを一括管理できるフレームワーク「HealthKit」を2014年6月に、さまざまなヘルスケアデータを医学研究に提供できるようにするフレームワーク「ResearchKit」を2015年3月に、それぞれ発表した米Apple社。iPhoneやiPadがモバイル端末市場を席巻したように、これらのフレームワークがデジタルヘルス分野の業界標準となる日は果たして来るのか。日本一のApple通として知られ、デジタルヘルス分野にも造詣が深いITジャーナリスト、林信行氏がそのポテンシャルと設計思想をひも解いた――。

講演する林氏
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 同氏は「ITヘルスケア学会 第9回年次学術大会&モバイルヘルスシンポジウム2015」(2015年6月6~7日、熊本市)の基調講演に登壇。「Apple社が目指す医療・ヘルスケアの再デザイン ~iPhoneとHealthKit/ResearchKitの先にある未来」と題して講演した。