茨城県の中部に位置する笠間市。ここに、両面ガラスの太陽光パネルを設置した出力500kWの太陽光発電所がある(図1~2)。中国トリナ・ソーラー製を採用した。

図1●両面ガラスのパネルを並べた茨城県笠間市にある太陽光発電所
出力は500kW(出所:日経BP)
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図2●ガラス2枚で封止し、アルミフレームがない
中国トリナ・ソーラー製の両面ガラス品「DUOMAX」の「PDG5」を採用(出所:日経BP)
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 太陽光発電設備を手掛ける富士テクニカルコーポレーション(千葉県匝瑳市:以下、富士テクニカル)が、開発からEPC(設計・調達・施工)サービス、O&M(運用・保守)まで一貫して担当した。発電事業者は、東京都内の資産家が設立した太陽光発電事業者となる。

 富士テクニカルは、太陽熱温水器の販売事業で1982年に設立。住宅用太陽光発電の設備にも事業を拡大し、約20年間、太陽光関連設備の設計や施工に取り組んできたほか、東京電力の委託工事も担っている。

 従業員は94人、売上高は100億円弱まで成長し、住宅用から産業用まで、出力2MW以内の太陽光発電設備を手掛けている。産業用の太陽光発電所については、開発から運用まで、一貫して対応する。

 匝瑳市の本社のほか、千葉県佐倉市、東京都足立区、宮城県仙台市に拠点があり、近隣の地域において、住宅、大規模建物の屋根上、地上設置まで、合計約4000カ所、合計出力約30MWの施工実績がある。