2020年代の商用化に向けて第5世代移動通信システム(5G)の研究開発が全世界で始まった。要件として最大通信速度10Gビット/秒、5ms以下のネットワーク遅延、99.999%の信頼性などの要件が求められている。5Gで対象となるのは、ヒトとモノ。モノには農業向けセンサーのような小さなモノから、クルマや電車のような大きなモノまでを対象とする。ミリ波を使った無線方式の採用や、ソフトウエア定義のネットワークやサービスなど新しい技術も採用される見込みだ。本サイトでは5Gの最新動向を追う。
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いざ、5Gへ
LTE/LTE-Advancedの次の移動通信方式、クルマもロボットも飲み込む
目次
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5Gに向け10Gビット/秒を達成、73GHz帯を使ってNokiaらが実現
フィンランドNokia社は2015年4月8日、計測制御器大手の米National Instruments社と共同で73GHz帯を使った無線通信で最大10Gビット/秒を達成できたと発表した。米国で同年4月8~10日に開催される「Brooklyn 5G Summit」で、動体展示を行う。
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三菱電機が人工衛星由来のビーム形成技術を5G向けに適用
三菱電機は、第5世代移動通信システム(5G)の基地局向け技術検証のために、多素子アクティブ・フェーズド・アレイ・アンテナ(APAA)の試作機を開発した。米国で同年4月8~10日に開催される「Brooklyn 5G Summit」で、動体展示を行う。