図1●固定価格買取制度に基づく太陽光発電設備の導入件数(10kW以上、2014年11月時点)
(出所:経済産業省の資料を基に日経BP作成)
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図2●固定価格買取制度に基づく太陽光発電設備の導入容量(10kW以上、2014年11月時点)
(出所:経済産業省の資料を基に日経BP作成)
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 再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が始まって3年。大分市や苫小牧市などに巨大な太陽光発電所が稼働し始めたこともあり、メガソーラー(大規模太陽光発電所)の集積地というと九州や北海道というイメージがある。

 だが、10kW以上の太陽光発電設備導入量を市町村別にみると、実は導入件数のトップは静岡県の浜松市だ。2014年11月時点で、浜松市は2850件、2位の岡山市(2434件)を離してダントツとなっている(図1)。導入容量でみると、大分市が1位だが、鹿児島市や北九州市など九州の中核都市を抑えて、浜松市が2位に入っている(図2)。

 全国の年間日照時間ランキングで、浜松市はトップ5の常連(図3)。太陽光発電の最適地であることに加え、公民が連携して太陽光発電に取り組んできた。「浜松市エルギービジョン」を作成し、2030年度に「電力自給率」を20.3%にする目標を掲げた。これは再生可能エネルギーとガスコージェネレーション(熱電併給)システムによる自給率の合計値だ。

図3●年間日照時間の順位(出所:気象庁・全国気候表のデータを基に日経BP作成)
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