経済産業省は、健康経営・健康投資の取り組みを積極的に推進している。2015年3月19日に東京都内で開催された「~健康経営2.0 新たな企業価値創造の時代~」(主催:健康経営フォーラム)では、経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課長の森田弘一氏が登壇。同省の具体的な支援内容を語った。

経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課長の森田弘一氏
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 冒頭、森田氏は「ヘルスケア産業への参入は“何かあるだろう”といった心構えではダメ。この産業はもっと深いものだ」と切り出した。「既存の方法論の書き換えだけでは無理だろう。ある意味でベンチャービジネスと捉え、新会社を作ったり、事業部を切り分けたりしてやってみる。そして儲かったら買い戻すぐらいのビジネスモデルがあってもいい」。

 こうした構造的な難しさを踏まえた上で、「我々は常に需要(国民)と供給(企業)のバランスを意識している」と言及。需要面では健康投資対効果の見える化、供給面ではガイドによる公的規制のグレーゾーン解消といった働きかけにより、健康経営・健康投資に対する考え方を変えていく姿勢を示した。