「丸の内ヘルスケアラウンジ」を体験してきた

都心のビジネスパーソン向け施設がオープン

2015/03/26 00:00
大下 淳一=日経デジタルヘルス

 「都心で忙しく働くビジネスパーソンの健康で豊かな毎日を応援する」――。そんなコンセプトを掲げたヘルスケア複合型施設「丸の内ヘルスケアラウンジ」が2015年3月25日、東京都千代田区の新丸の内ビルディング内にオープンした(リリース)。これに先立つ3月24日、報道機関向けの説明会と内覧会が開催された。

温かみのある雰囲気で訪問者を迎える
[画像のクリックで拡大表示]

 丸の内ヘルスケアラウンジは、東京・丸の内エリアに就業するビジネスパーソンをターゲットに、疾病予防や健康増進のための情報とサービスを提供する施設。企画・運営は、ビル駐車場のサブリース事業を手掛ける日本駐車場開発が担当。アディダス ジャパンやオムロン ヘルスケア、GEヘルスケア・ジャパンなど、健康関連企業も多数参加する。同じビル内に2015年4月に開設されるクリニックなど、医療機関とも連携する考えだ。

「分かる」「始める」「続ける」を支援

 「医療とヘルスケアを融合した、先進的なヘルスケアサービスを提供する。自分をよく知るためのキッカケとなるような施設にしたい」。説明会に登壇した日本駐車場開発の担当者はこう話す。

 「運動」「食事」「施術・計測・診断」という3つのカテゴリーでサービスを用意。自分の健康状態が「分かる」、健康促進のための行動を「始める」、健康維持のために「続ける」――。こうした3つのステップを踏むことで、利用者それぞれに対して効果的なサービスを提供する。

日本駐車場開発によるラウンジ内での説明会の様子
[画像のクリックで拡大表示]

 「分かる」では、利用者が自らの健康状態を把握する。ラウンジ内で価値観診断やストレスチェック、協力医療機関による血液検査や問診を実施。「遺伝子検査にも対応する」(日本駐車場開発)。価値観診断とは、利用者がどのようなタイプの健康増進プログラムに向くかをアンケートから判定するものだ。

 「始める」では、各人の健康状態に合わせた健康増進プログラムを提案。「続ける」では、プログラムの継続を促すために進捗管理を支援する。将来起こり得る疾病の予防や健康不安に対して、管理栄養士や医師によるカウンセリングも提供する予定だ。

 会員メニューは「体験プラン」「1000円プラン」「5000円プラン」「1万円プラン」の4種類があり、それぞれ利用できるサービスや特典が異なる。開始初年度に「会員数で1500人、(非会員を含む)利用者数で3000人を見込んでいる」(日本駐車場開発)。

健康関連企業12社と提携

デザイナーの森田恭通氏による「心電図」をイメージした室内
[画像のクリックで拡大表示]

 サービスは、健康分野で事業を展開する多数の企業と連携して作り上げていく。提携企業は現時点で12社。アディダス ジャパン、オムロン ヘルスケア、GEヘルスケア・ジャパン、大地を守る会、大日本印刷、タニタ、DSL(De-Stress Labo)、DeNAライフサイエンス、東京海上日動火災保険、ベネフィットワン・ヘルスケア、REAL BODY31、ロート製薬である。

 各社は「運動」「食事」「施術・計測・診断」のいずれかを担当。例えばアディダス ジャパンは「運動」を担当し、ランニングイベントを企画したり、フィットネスプログラムを提供したりする。タニタは「食事」担当として、健康食に関するセミナーを企画。同じく「食事」を担当するベネフィットワン・ヘルスケアは管理栄養士をラウンジに常駐させ、特定保健指導など生活習慣改善のためのコンサルティングを行う。

 企画・運営主である日本駐車場開発は、全国で1200件ほどのビル駐車場を運営する企業だ。「ビルオーナーとの関係が深いことから、駐車場以外のビルスペースの活用を模索してきた」(同社)。2011年4月には「MARUNOUCHI Bike&Run」を、丸の内ヘルスケアラウンジと同じ新丸の内ビルディング内に開設。皇居ランナー向けのサポート施設で、会員数は約3万人に達するという。今後、MARUNOUCHI Bike&Runと丸の内ヘルスケアラウンジを連携させたサービスも展開する考えだ。

「大地を守る会」の有機野菜やスムージー。同社は有機野菜や自然食品の宅配事業を手掛け、利用者数は20万人近く。健康志向などを背景に「ここ数年、利用者が急増している」(同社)
[画像のクリックで拡大表示]

タニタは体組成計をラウンジに設置。BMIや基礎代謝量、内臓脂肪レベル、アスリート指数、脚部筋肉量点数などを測定・判定する。記者が試したところ、ロコモティブシンドロームのリスク指標となる脚部筋肉量点数(108点。同年齢の男性平均は約90点)に「素晴らしい」(同社)との嬉しい評価
[画像のクリックで拡大表示]

GEヘルスケア・ジャパンは、女性の健康に向けた検査やセミナーを実施する。骨密度測定装置をラウンジに設置したり、乳房用超音波診断装置による乳がん検査を紹介したりする。後者は「日本ではまだ低い、女性の乳がん検査受診率の向上を目指す」(同社)もの。写真は、2014年に日本で販売を開始した乳房用超音波診断装置「Invenia ABUS」の紹介
[画像のクリックで拡大表示]

ベネフィットワン・ヘルスケアは管理栄養士をラウンジに常駐させ、特定保健指導などを提供する。写真は、同社サービスを紹介するパンフレット
[画像のクリックで拡大表示]

DSL(De-Stress Labo)は、ストレスチェッカーで自律神経バランスを測定。シリカ入りスパークリングウォーター(炭酸ミスト)による施術を提供する
[画像のクリックで拡大表示]

大日本印刷が提供する「価値観診断」のアンケート画面。数年前から小売業者向けなどにマーケティングツールとして提供している。今回はこれをヘルスケアに応用する。
[画像のクリックで拡大表示]