新潟県東部産業団地にある、合計出力約23.55MW(発電所の連系出力:17MW)のメガソーラー(大規模太陽光発電所)が、「新潟東部太陽光発電所」である。いずれも、新潟県の企業局が発電事業者となる。

 出力約1MW(発電所の連系出力:1MW)の1号系列、1.25MW(同:1MW)の2号系列、約21.3MW(同:15MW)の3号系列(図1)という、三つのメガソーラーで構成する。

図1●新潟東部太陽光発電所の出力15MWの3号系列の一部
太陽光パネル出力は約21.3MW(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 1~2号系統は稼働済みで、3号系統については、夏場の電力需要ピーク期前の2015年7月をめどに売電を始める予定だ。

 新潟県の企業局は、水力発電を中心に、60年間以上、発電事業に取り組んできた。戦後の復興期以降、治水を目的に建設したダムを使ったもので、1952年12月に発電を開始した三面発電所(村上市)を皮切りに、12カ所、合計出力133.9MWの水力発電所を運営し、東北電力に売電してきた。

 水力発電については、これまで東北電力に売電してきたが、電力自由化による競争を後押しする意向から、東北電力との契約満了後の2015年4月以降の売電先は、一般競争入札によって決めた。4月以降は、日本テクノの新電力と、日本ロジテック協同組合の新電力に売電する。