DRAMはプラットフォームに応じて進化してきた。そこでプラットフォームの変化を紹介しよう。初代のIBM PCはCPUが8088(8086の外部バス8ビット版)で、動作周波数は4.77MHzと遅かった。この世代だと、DRAMも8ビット幅、4.77MHzの拡張バスを通してアクセスした(図1)。少なくとも性能の点では拡張バスにDRAMを接続しても何の問題も無かった。ちなみに基板上には64KB分のDRAMを搭載しており、これより大量のメモリーを利用する(IBM PCは最大256KBまで搭載できた)場合はメモリーボードを拡張スロットに装着した(図2)。この頃はまだ64KビットのDRAMは普及しておらず、16KビットDRAMを使った製品がほとんどだった。64KビットのDRAMが高価で入手が難しかったこともあるが、当時はまだ大容量メモリーへのニーズが少なかった。
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