熊本県南部に位置する津奈木町は、東南北の三方を山に囲まれ、西は不知火海に面している。JR新水俣駅からクルマで10分ほど、出力1.78MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「ウェル津奈木町発電所」は、こんな山に囲まれた海岸近くにある(図1)。

図1●山に囲まれた「ウェル津奈木町発電所」(出所:九州・アジア・パートナーズ)
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 同発電所は、不動産の企画・開発・建設・販売などを営むウェルホールディングス(福岡市中央区)が建設し、グループ会社の九州・アジア・パートナーズ(福岡市中央区)とアセットマネジメント契約を結び、同社が運用を担っている。ウェルホールディングスが建設し、九州・アジア・パートナーズが運用するメガソーラーとしては、「ウェル飯塚発電所」に続いて、2カ所目となる(参考記事)。

 太陽光パネルは、中国インリー・グリーンエナジー製(270W)を6624枚設置し、パワーコンディショナー(PCS)は、スイスABB製の500kW機を3台導入した。架台は、クリーンエナジー製の鋼製杭を採用した。EPC(設計・調達・施工)サービスは、エコシフト技術工事協同組合(東京都目黒区)が担当した。