2015年1月22日に六本木ヒルズ森タワーで開催されたグリーベンチャーズ主催のイベント「Digital Health Meetup Vol.1」。野村リサーチ・アンド・アドバイザリーの根岸奈津美氏の講演(関連記事)、デジタルヘルス領域で活躍する企業を招いたパネルディスカッション(関連記事)に続き、「テーマ別セレクションピッチ」と題するセッションが実施された。

コーディネーターを務めたトーマツ ベンチャーサポートの緒方憲太郎氏
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 デジタルヘルス領域のベンチャー企業を支援する立場であるトーマツ ベンチャーサポートの緒方憲太郎氏がコーディネーターとなり、同氏がピックアップした3社によるピッチが展開された。その3社とは、サーキュレーション、こころみ、オリィ研究所である。以降では、3社のアピールを順に紹介していこう。

 最初に登壇したのは、「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」をビジョンに掲げ、シニアとノマドを対象としたサービスを提供しているサーキュレーション 代表取締役の久保田雅俊氏。同社は2014年設立の新しい会社ながら、一般的な人材業界がチャレンジしていない範囲で急成長をみせている。

サーキュレーション代表取締役 久保田雅俊氏
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 サーキュレーションは、少子高齢化による労働人口の減少に対して、シニアが培ってきた経験・知見を切り出して企業に使ってもらう「KOMON WORK DESIGN」と、終身雇用が崩壊した社会において自分の強みを生かして働く「NOMAD WORK DESIGN」というサービスを展開している。この二つによって「企業の経営問題の解決と新しい人材活用の仕組みを作り上げる」というのが久保田氏の考えだ。今回はヘルスケアという観点から、シニアを対象としたKOMON WORK DESIGNの詳細について話は進んだ。