連載主旨
 国内の電子カルテ導入数は、徐々にではあるものの確実に増加しています。新規開業する診療所のほとんどは電子カルテを導入しています。また、電子カルテに関しては「地域医療連携」「クラウド化」「医療ビッグデータ」「EHR」などのキーワードがよく聞かれるようになりました。これらの新しい風を受けて、日本の電子カルテはどのように変わっていくのでしょうか。
 本連載では、「医師と患者を救う電子カルテとは?」というテーマで、医師の視点や開発側の視点、外部環境の変化から現状の問題点を整理し、「電子カルテRe-Design構想」を提案していきます。また、海外のEHR/PHRの事例も適宜紹介していきます。
著者◇高橋 宏幸(たかはし ひろゆき)
高橋 宏幸(たかはし ひろゆき) 2001年に早稲田大学教育学部を卒業。2001年にプライスウォーターハウスクーパースコンサルタント(現・日本IBM)に入社。官公庁における複数の業務システム最適化プロジェクトに携わった後、医薬品・医療機器業界、生命保険業界などにおいて業務改革、営業改革のプロジェクトに従事。2011年11月に、医師専用のコミュニティーサイト「MedPeer」を運営するメドピアに入社し、製薬企業向けマーケティング支援マネージャー、メディア部門統括を経て、2014年10月より経営企画部に異動。EHRとPHR事業を担当。