運用を受託した九州・アジア・パートナーズにとっても、「ウェル飯塚発電所」は太陽光発電所の管理では最初の案件となった。同社は建物の運営管理全般で実績がある。例えば、専門の巡回スタッフが建物や設備を月に1回巡回して目視チェックし、不具合を確認し、補修・修理の見積もりから発注、最終的な修理の完了確認などを担当している。

図6●稼働状況の遠隔監視システム(出所:日経BP)
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 ただ、メガソーラーの運用に関しては初めての経験となる。そこで、まず社内に3人のメガソーラー管理担当者を決めた。サイトへの侵入者を検知し、現場に急行する防犯システムに関してはセコムを採用した。PCSと太陽光パネルの稼働状況の遠隔監視に関しては、コンテックのシステムを導入した(図6)。そのうえで、毎日、朝、昼、夕方に発電量を遠隔でチェックしている。加えて、PCSの停止など異常を検知した場合には、担当者3人と契約した電気主任技術者に電子メールで自動的に通知されるようにした。夏場には雷が多く、これまでに何回か、雷によるPCSの停止があったという。