アセットマネジメント契約を締結

 ただ、基礎と架台はまったく異なり、両社のメガソーラーに対する考え方の違いが垣間見えて興味深い。極東開発工業のメガソーラーの場合、コンクリート基礎の上に鋼製の架台を設置した正攻法的な手法なのに対し、「ウェル飯塚発電所」では、基礎と架台が一体型のコンクリート2次製品に直接、太陽光パネルを設置した(図4)。

図4●不二高圧コンクリート製のコンクリート製の基礎架台(出所:日経BP)
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 極東開発工業がメガソーラーを建設したのは、工場の海外移転で空いた自社遊休地を活用する目的で発電事業に取り組み始めた(関連記事)。これに対し、ウェルホールディングスは、不動産事業の一環として、メガソーラー開発に取り組んでいる。同社は、「ウェルブライト」を冠した分譲マンションの開発・販売など、不動産活用の企画・開発からアセットマネジメントなど、不動産投資事業の運営管理を手掛けている。

 「ウェル飯塚発電所」は、ジャパン福岡・ペプシコーラ販売(福岡市博多区)の遊休地を賃借し、ウェルホールディングスが発電事業者となって開発したメガソーラー事業だ。竣工後は、グループ会社の九州・アジア・パートナーズ(福岡市中央区)とアセットマネジメント契約を結び、同社が、2013年3月から運用を担っている。