連載主旨
 全世界に約2億人の患者が存在するとされ、年々増加傾向にあるのが糖尿病だ。日本でも糖尿病は増えており、予備軍を含めると患者数は約2000万人に達するとされる。
 糖尿病の治療の中心は、血糖値のコントロール。そこに欠かせないのが、日々の血糖値管理に使う測定器(血糖値センサー)である。指先に針を刺して採血する従来型のほか、最近では光学技術などを用いた非侵襲の血糖値センサーの開発が盛んで、そのニーズは非常に大きい。
 本連載では、血糖値センサー技術の特許や事業化の動向を、非侵襲タイプを中心に分析した書籍『血糖値センサー技術に関する特許分析と事業化動向 ―非侵襲型SMBGとCGMの実現―』(発行:キャップインターナショナル)から、一部を抜粋・編集して紹介する。