講演するタニタ 開発部 部長の新藤幹雄氏(撮影:著者)
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高齢者に多い疾病の原因をセンサーで簡便に把握する手法が、今後の医療には不可欠になる。こう強調するのはタニタの新藤幹雄氏(開発部 部長)だ。「ナノ・マイクロ ビジネス展」(2014年4月23日~25日開催)と併催された「第20回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム」での「超高齢化社会を支える健康機器と求められるセンサー技術」と題する講演をまとめた。

 日本における国民医療費の負担は年々急増している。2011年度には38兆円以上と、日本の一般会計予算の約半分に達した。対国民総所得では38%、対国内総生産(GDP)では8%を占めるに至っている。さらに、今後も増えていくことが予想される。

 国民医療費の負担は、人口の高齢化とともに上昇する傾向にある。高齢者の疾病の特徴による。