綜合警備保障(ALSOK)は、小型無人ヘリコプター(図1)を使ったメガソーラー(大規模太陽光発電所)向けのサービスを、2015年4月に開始する。これに先立ち、同社が警備サービスを受託している一部の太陽光発電所で、10月からプレサービスを始めている。

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図1●綜合警備保障のメガソーラー向け無人ヘリコプター
機体は強くて軽い炭素繊維製。ほこり、汚れ、雨への対策として樹脂製のヘルメットを装着。下は、ヘルメットを外した状態(出所:日経BP)

 綜合警備保障によると、2014年3月までに国内で稼働している太陽光発電所の中で、警備サービスを導入しているのは約550カ所で、そのうち、約7割を同社が受託しているという。こうした高いシェアを持つ強みを生かして、さまざまなサービスを展開していく方針。

 まず、太陽光パネルの出力異常を短時間で効率的に把握できるサービスを開始する。これによって、綜合警備保障のメガソーラー向けサービスは、従来の警備に留まらず、平常時のO&M(運用・保守)にまで広がってくる可能性がある。

 さらに、稼働前にさかのぼり、空撮画像から生成した3次元の地形データを使った建設候補地の選定支援サービス、定期的な空撮画像による工事進捗の管理支援サービスなど、メガソーラーの開発段階からのサービスに進出していく構想を持つ。