西部ガスグループと旭硝子の合弁による特定目的会社(SPC)である、エネ・シードひびき(福岡県福岡市)は2014年10月、福岡県北九州市に建設した出力20.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「エネ・シードひびき太陽光発電所」(図1)をフル稼働し始めた。

[画像のクリックで拡大表示]
[画像のクリックで拡大表示]
図1●出力20.5MWのメガソーラー「エネ・シードひびき太陽光発電所」
(出所:上はエネ・シードひびき、下は日経BP)

 同発電所は、太陽光パネルと架台に新技術を採用した。パネルは、従来、裏面には樹脂製のバックシートを使い、表面のカバーガラスと太陽電池セル(発電素子)を挟んでいた。これに対し、採用した「両面ガラスパネル」は、裏面側もガラスを使っている。

 また、架台には鋼製部材でなく、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)を使った。両面ガラスの太陽光パネルは三菱電機が開発し、FRP架台はNTTファシリティーズと旭硝子の子会社のAGCマテックス(神奈川県相模原市)が開発した。