「広告医学」を提案

 講座では、健康管理のキッカケ作りや動機づけについて、さまざまな提案がなされた。横浜市立大学 准教授の武部貴則氏は「広告医学」を提案する。

広告医学について、実例を挙げて説明する横浜市立大学 准教授の武部貴則氏
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 「医療サイドから生活習慣病のリスクの周知を図る場合、長文で説明したり、恐怖心をあおったりするものが多い。もちろん、そうした方法も必要だが、一方で、広告のように直感的に分かりやすいものや楽しいものも効果的であることが分かってきた」(武部氏)。

 具体例として、デザイナーとコピーライターを採用して制作した減塩訴求用のポップや、ピアノの鍵盤のようなデザインを採用した、踏むと音が鳴る階段、太った体によって繊維が引っ張られると色が劇的に変化するパンツなどを紹介した。

太ると色が変わって恥ずかしいアラートパンツも紹介
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