生物の機能をエレクトロニクスと融合させる動きが活発化している。その中心にあるのが、制御技術やセンサー技術、エネルギー技術の分野だ。生物の「チカラ」が、エレクトロニクスに革新をもたらす。
単純な脳しか持たない魚や昆虫、脳すら持たない粘菌。こうした生物の動きは人間と比較しても非常に高性能だ。根本的な仕組みを理解することで、これまでにない賢い制御を実現できる。
生物の機能をエレクトロニクスと融合させる動きが活発化している。その中心にあるのが、制御技術やセンサー技術、エネルギー技術の分野だ。生物の「チカラ」が、エレクトロニクスに革新をもたらす。
単純な脳しか持たない魚や昆虫、脳すら持たない粘菌。こうした生物の動きは人間と比較しても非常に高性能だ。根本的な仕組みを理解することで、これまでにない賢い制御を実現できる。
昆虫の脳を模倣することで、ロボットを制御する研究を進めている東京大学 先端科学技術研究センター・副所長 生命知能システム分野・教授の神崎亮平氏らの研究グループ。同グループは、人工的に造った脳でロボットを動かす方法とともに、昆虫の脳そのものを使ってロボットを動かす方法での研究も進めている。
単純な脳しか持たない昆虫。その昆虫の脳を模倣することで、ロボットを制御する。そうした研究を進めているのが東京大学 先端科学技術研究センター・副所長 生命知能システム分野・教授の神崎亮平氏らの研究グループだ。
生物の動きや活動などを制御の見地から眺めることで、生物の制御構造を解き明かし、応用する「コトミメティクス」。その提唱者である大阪大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 教授の大須賀公一氏が好例として挙げるのが、東北大学 電気通信研究所 教授の石黒章夫氏の研究成果だ。
生物の優れた仕組みや生物の機能そのものを活用して、従来のエレクトロニクス技術では壊せなかった壁を突破する。そんなエレクトロニクス技術と生物の融合に向けた研究が、活発化している。