ロングトレーンを引き、新郎とともにバージンロードをゆっくりと歩む花嫁。車椅子に乗っていることを、会場の誰もが忘れた――。

ホテル日航東京で9月19日に催された模擬挙式の様子
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 ホテル日航東京(東京都港区台場)は2014年9月19日、下肢障がいなどにより歩行が困難な女性に向けた挙式プラン「ユニバーサル ウエディング(Universal Wedding)」を発売した(関連サイト)。ウエディング専用の電動車椅子「Isco(イスコ)」を導入した挙式プランである。バージンロード入場の際に新郎との身長差が出てしまったり、ロングトレーン、いわゆるドレスの引き裾を引いての入場が難しかったりといった、車椅子を利用する女性が従来抱えてきた悩みを解消する。

 Iscoは、身体に障がいを持つ新郎や新婦を対象とした挙式(ユニバーサルウエディング)のコンサルティング事業などを手掛ける、スマイル エッセンスが開発したもの。製造は、電動車椅子のオーダーメイド製作を手掛けるアローワンが担当した。

スマイル エッセンスの川端氏
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 ウエディング専用の電動車椅子は「これまで存在しなかった」(スマイル エッセンス CEOの川端教子氏)。ホテル日航東京のユニバーサル ウエディングは、Iscoの納入第1号案件となる。

 ユニバーサル ウエディングの申込期間は2014年9月20日~12月31日で、同年10月1日~2015年3月31日に催される挙式が対象。料金は68万円(消費税・サービス料込み)である。