力率制御はなし、3カ月間で5カ所を連系

 十勝清水太陽光発電所を構成する5カ所の発電所は、2013年12月~2014年2月の3カ月間に順次、稼働を始めた(図4)。北海道電力への申請が早い時期だったこともあり、どの発電所にも、出力を抑制する「力率制御」は課せられていない。

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図4●3カ月間で5つの太陽光発電所を稼働
左は十勝清水第二発電所、右は十勝清水第四発電所(出所:日経BP)

 総プロジェクト費は約14億円で、資金はグループ内融資で賄った。EPC(設計・調達・施工)サービスは、きんでんに「フルターンキーEPC」(建設に関わるあらゆる役割を担うEPC)を委託した。

 太陽光パネルは4カ所で韓国・LGエレクトロニクス製の単結晶シリコン型、1カ所だけ中国・JAソーラー製の多結晶シリコン型を使っている。当初は、5カ所ともLGエレクトロニクス製を採用する予定だったが、納入が間に合わないことがわかり、最後に計画した1カ所のみ、JAソーラー製になった。

 丸紅は、JAソーラーの代理店を務めているが、あくまで発電事業者の視点から、最適な発電システムを採用しているという。

 パワーコンディショナー(PCS)は、5カ所とも東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。