グループ全体で300MWを目指す

 十勝清水太陽光発電所は、丸紅グループにとって、最初に稼働した太陽光発電所となった。

 丸紅本体では、大分県で出力82MW、宮崎県で同1.1MWのメガソーラーがすでに稼働しているほか、三重県と愛知県にまたがる木曽岬干拓地で同49MW、宮城県岩沼市で同28.3MW、北海道苫小牧市で同29.8MWのメガソーラーの建設を計画している。

 一方、三峰川電力は、昭和電工の子会社として設立され、2000年に丸紅の100%子会社となった。長野や山梨で約50年間、小水力発電事業を手掛けてきた。太陽光発電への参入によって、全国で事業を展開することになった。

 三峰川電力は現在、福島県いわき市で出力2.2MW、新潟県岩船郡関川村で3カ所、合計出力約2.7MWのメガソーラーの建設を進めているほか、今後も3件程度、太陽光発電所を建設していく。50年間の発電事業で蓄積したノウハウを生かした、きめ細かいプロジェクト開発、保守、点検などを強みとする。小水力発電所については、2020年頃までに、現在の9カ所から、30カ所に増やしていく。

 丸紅グループでは、稼働ずみ・建設中を含めて合計出力200MWの太陽光発電所のプロジェクトを手掛けており、今後は同300MWへの拡大を目指す。太陽光発電所については、32円/kWhの買取価格で設備認定を申請する予定はないという。