ニュースキュレーションアプリ、ニュースまとめアプリの動向をキーパーソンに聞く本連載の第4回目。JX通信社による「Vingow」の特徴は、記事の自動解析機能と自動要約機能にある。アプリが提示するタグを選択していくことで、自分の興味に沿った記事が抽出される。タイトルをクリックすると、自動要約エンジンが作成した要約を表示し、本文を読むかどうかを判断できる。
 同社の米重克洋代表取締役はVingowのコンセプトを「スマホ時代の専門紙」と説明する。サービスの特徴や狙い、収益化の方法について、米重氏と細野雄紀取締役兼COO(最高執行責任者)の2人に聞いた。

(聞き手は中村 建助=ITpro編集長、高下 義弘=ITproライター)

JX通信社の米重克洋代表取締役
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─Vingowではユーザーが読みたい記事に準じたタグ、例えば「新興国」「ベンチャー」「アルゴリズム」といったものを選択していくことで、自分の好みの記事が自動抽出されます。また、記事の自動要約機能も特徴的です。

米重 「スマホ時代の専門紙」をキャッチフレーズにして、大手のメディアも小規模なメディアも関係なく、記事を素早く集めて配信しています。

 Vingowはタグによる記事のフィルタリング機能が最大の特徴です。Vingowのシステムが記事の本文を解析し、最もふさわしいと思われるタグを特定し付与しています。ユーザーは約50万あるタグから選択できます。

 当社のエンジンはノイズ(記事とは関係のないタグが付けられること)が少なく抑えられているのが売りで、技術レベルはかなり高いと自負しています。