成熟産業でも革新的な商品は生み出せる。
それを証明したのが鳴海製陶の「OSORO」だ。
消費者目線を取っ掛かりに、 コンセプト、商品、ユーザー体験などあらゆるものをデザインすることでヒットにつなげた。
米Apple社などの先進企業も実施しているとみられるデザイン・マネジメント手法について、OSOROの開発を主導した当事者が解説する。(本誌)

田子 學(たご・まなぶ)
エムテド 代表取締役、アートディレクター/デザイナー
東芝、「アマダナ」(リアル・フリート)での活動を経て独立起業。「OSORO」を はじめ、企業のクリエイティブをコンセプト・メーキングからプロダクトアウトまで総合的にマネジメントしている。日本デザインコンサルタント協会会員、日本デザインマネジメント協会会員、慶應義塾大学大学院SDM研究科特任教授、法政大学デザイン工学部非常勤講師、東京造形大学非常勤講師。
橋口 寛(はしぐち・ひろし)
ユーフォリア代表取締役
外資系メーカー、およびアクセンチュア戦略グループを経て独立起業。その後、鳴海製陶取締役執行役員を経て現在に至る。企業の新規事業開発プロジェクトなどハンズオン型のコンサルティングに従事。米Dartmouth College経営大学院修了(MBA)。慶應義塾大学大学院SDM研究科非常勤講師。