150MWを数カ月で完成させた実績

 テンワスソーラー浅川発電所は、テンワスの出資したテンワスエネルギーが発電事業の主体となる。EPC(設計・調達・施工)サービスは、坪井工業(東京都中央区)がドイツのEPC大手Saferay社と連携して担当した。太陽光パネルは台湾のAUO製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製、架台はドイツKRINNER社製のスクリュー型杭基礎と架台を採用した(図4)。

図4●台湾AUO製の太陽光パネルとドイツKRINNER社製の杭基礎と架台(出所:日経BP)
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 建設中の「福島県太陽光発電所」については、台湾のハイテク関連企業であるギガストレージ・コーポレーション(國碩科技)グループが出資した永和電力(東京都港区)が経営主体となる。2014年中には完成する予定だ。福島県太陽光発電所のEPCサービスも、坪井工業がドイツSaferay社と連携して担当する。

 Saferay社は、欧州や北米を中心に世界各地で延べ699MWのメガソーラーを建設し、そのうち163MWを自社で所有して発電事業を運営している。EPCサービスとして最大の特徴は、施工期間が短いことだ。現在、国内のメガソーラー建設では、1~2MWの場合、6カ月の工期が一般的。Saferay社は、150MWのメガソーラーを数カ月で完成させた実績もあり、欧州の大手EPC事業者のなかでも、施工のスピードでは定評があるという。