上空からホットスポットを発見

 赤外線カメラによって、太陽光パネルの温度分布(熱画像)を撮影できれば、トラブルが生じている可能性がある場所を把握できる。

 太陽光パネルが局所的に異常に発熱する「ホットスポット」などを発見しやすい。実際に、上空から広い範囲の太陽光パネルを撮影した画像から、ホットスポットを発見できた例もある(図5図6)。

図5●メガクラスの太陽光発電所の上空から、通常のカメラ(左)と赤外線カメラ(右)で撮影した例
(出所:中部電気保安協会)
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図6●中央下にあるホットスポットと、中央右の鳥のフンの判別も明確に
(出所:中部電気保安協会)

 中部電気保安協会は、今後、太陽光パネルの熱画像に対して、需要が高まってくるだろうとみている。同じ角度から、定期的に撮影した熱画像を比較することで、太陽光パネルの故障率を推定したり、メンテナンスコストを試算したりできる可能性があり、20年間の発電事業の採算を左右する重要なデータとなるからである。