茨城での被害を生かし、より強い落雷対策

 落雷対策も強化した。笠間太陽光発電所では2013年5月、メガソーラー付近への落雷の影響で、太陽光発電設備の一部が損傷し、約1カ月間、発電量が大幅に下がってしまった。

 落雷によって、送電線や配線ケーブルなどを伝わり、設計値を超えた高い電圧がかかってしまったことで、PCS内の基幹部品を実装した基板の一部が損傷したことによる。

 幸いにも、損傷は一部に留まり、出力低下しつつも発電を継続できた。基板を交換するごとに発電量は回復していった。この経験から、飯田太陽光発電所では、建設時から、PCSに接続するすべての配線、回路に避雷器(SPD)を補強することにした。

●発電所の概要
発電所の名称第一実業飯田太陽光発電所
発電事業者第一実業
住所長野県飯田市川路2862-33
施設面積1万4601m2
出力約1MW
年間予想発電量約110万kWh(一般家庭約300世帯分の年間消費量)
太陽光パネル三菱電機製の単結晶シリコン型、3990枚
パワーコンディショナー(PCS)東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製
売電開始日2014年3月28日