地元産の太陽電池を使う三菱電機製パネルを採用

 第一実業は、メガソーラーの建設に際して、立地地域の活性化に貢献するとの方針を持っている。採用した三菱電機製の太陽光パネル(図3)は、飯田市にある三菱電機の工場で製造した太陽電池セルを使っている(関連記事)。

図3●地元の飯田工場製の太陽電池セルを使った三菱電機製の太陽光パネル
(出所:日経BP)
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 第一実業 プラント・エネルギー事業本部 石油プラント部の松田陽一主事は、「できるだけ近隣で製造した部材や設備を採用することで、地域の産業の活性化にも協力できた」と強調する。パワーコンディショナー(PCS)は、三菱電機との事業上の相性などから、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 太陽光パネルの設置角は20度に傾けた。茨城県の「笠間太陽光発電所」では10度で設置したが、飯田市の環境を考慮し、「メガソーラーいいだ」で実績のある角度を採用した。

 土地については、ほぼ手を加えることなく建設できた。平坦に整備されていた上、元々、排水溝や調整池まで備えていたため(図4)、排水溝を一部、追加しただけで済んだ。

図4●飯田市が整備した工業用地のため、調整池(手前)も備える
(出所:日経BP)
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