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北海道の太陽光は“道産子架台”に任せろ! モノづくりで踏ん張る地場企業

元商社マンが目指す鉄と農業と再生エネの共生

2014/07/02 00:00
中西 清隆=日経BPクリーンテック研究所
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 オホーツク海に北辺が接する北海道北見市。ここに立地する板金加工業の北日本サッシ工業は、道内の地場企業としては最大規模の太陽光発電用架台メーカーに成長した(図1)。架台製造が軌道に乗り始めた2013年12月期の売上は7億8000万円と、前の期の4億5000万円規模から大きく伸びた(東京商工リサーチ調べ)。

図1●北日本サッシ工業の工場(出所:日経BP)
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 社名の“サッシ”は1965年の創業当時に鉄製の窓枠建材を製造していた名残だが、創業後間もなく製造を始めた野菜の保存・輸送用のスチールコンテナが同社の主力製品になった。北見地域は日本一の玉ねぎの生産地で、年間25万tに達する出荷量は国内の25%を占める。ジャガイモ農家も多い。そんな北見地域の野菜の物流を支えていたのが北日本サッシ工業の農業用コンテナだった(図2)。

図2●農業用スチールコンテナ(出所:日経BP)
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 ところが、2000年代に入ってから中国の経済成長を背景とした原材料の高騰と、中国からの廉価な輸入コンテナの挟み撃ちに遭い、北日本サッシ工業の業績は悪化していった。その後、リーマンショックの影響も重なり、ついに事業撤退か事業譲渡かの厳しい選択を迫られるまでに追い込まれた。

 2010年、北日本サッシ工業は主要取引先だった鋼材専門商社の富安(大阪市)に買収されることになった。

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