工期が40%早まった「プレハブ工法」

 設計・調達は、早水電機工業(兵庫県神戸市)が担当した。早水電機工業の推薦で、太陽光パネルはソーラーフロンティア製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 ソーラーフロンティア製の太陽光パネルは、設備利用率の高さで定評があり、納期、価格の要求も満たすもので、TMEICのPCSは、メガソーラーでは国内トップシェアの実績や柔軟な対応力に優れていたという。

 建設は、ソーラーフロンティアと早水電機工業、大林道路を加えた3社のJV(共同企業体)が担った。

 架台、太陽光パネルの設置方法は、この3社が共同で考案した。「プレハブ工法」と称する手法で、設置の効率を高めた。あらかじめ太陽光パネルを横方向に5枚で1組の単位で架台に組み付けておき、それをクレーン車で吊り上げて設置する(図4)。

図4●横5枚を1組にし、クレーンで吊って運んで設置した
(出所:日経BP)
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 太陽光パネルの設置高が底部で1m、上部で約3mと高く、作業員が二人一組で運搬・設置する方法では効率が悪く、工期が長期化するために、今回の工法を採用した。この結果、パネル1万枚を設置する工程が、当初の予定より約40%も早いペースで進んだ。