円板で浮き上がり、90度旋回する

図2●長岡技科大の山田昇准教授の研究室でのデモ運転(出所:日経BP)
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図3●山田准教授の研究室でのデモ運転。浮き上がって旋回中(出所:日経BP)
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 山田研究室には、1枚の太陽光パネルが設置角30度で設置してある。5月下旬、このパネルを使い、「PVモジュール検査ロボット」のデモンスレーション走行を見学した(図2)。ロボットの重さは約10kg。研究を担当する学生が持ち上げ、パネルの隅に設置する。ロボット本体の大きさは、48cm×39cm。パネルの上に置くと意外に大きく感じる。ノートパソコンから指示を出すと、クローラー(前後の駆動輪に巻き付けたゴムベルト)が回転し、ゆっくりと横方向に動き出す。パネル端まで移動すると止まり、ロボット本体がわずかに浮き上がって90度回る(図3)。その後、着地し、今度は縦方向に動き出した。

 太陽光発電所では、複数のパネルを連結したアレイの上を縦方向と横方向に自律走行しながら、本体前後に取り付けたセンサーがパネルの異常を検診する。2014年1月15日、茨城県つくば市の産総研に設置してある太陽光発電所のアレイで実験した。