ウエアラブル 身に着ける機器の今と未来を探る
 

ウエアラブルには「行動変容」を促す仕組みを

関西医科大学 健康科学科の木村氏に聞く

小谷 卓也=日経デジタルヘルス
2014/06/04 00:00
印刷用ページ

 健康科学の視点から運動療法を手掛けてきた関西医科大学 健康科学科 科長 教授の木村穣氏。同氏は今、ウエアラブル技術に期待を寄せている。

 2014年6月11日に開催されるデジタルヘルスAcademy「『ウエアラブル』の本質を議論する」において、「健康科学の専門医が指摘するウエアラブルへの要望」と題して講演する木村氏に、ウエアラブル技術への要望などについて聞いた。

(聞き手は小谷 卓也=日経デジタルヘルス)


――ここにきて、生体情報の測定などができるウエアラブル端末が続々と登場してきています。

関西
木村氏

 まずは、こうした端末が数多く登場してきていること自体に意味がある。健康への無関心層に、少しでも健康への関心を持ってもらえるキッカケになるからだ。

 しかし、使い勝手が悪かったり、コストが高いままだったりすると、いずれは健康意識が強い人のみのものになってしまうだろう。より多くの人に利用してもらうには、人間の行動パターンを変えさせる仕組み、つまり「行動変容」を促す仕掛けを取り入れていくことが必要だと考える。

 さらに、非接触・非侵襲といった技術開発が進むことも重要だ。ウエアラブルといえども、存在が気になるようなものでは継続して使ってもらえない。

――ウエアラブル技術を活用することで、これまで取り組まれてきた健康科学の領域ではどのような変化が起こると見ていますか。

 生体センサーやクラウド技術の進歩で、生体情報の連続データを取得・管理できるようになってきている。こうした連続データは、予知医学・予防医学の観点でとても意味がある。

 例えば、動脈硬化や認知症、うつといった疾病の予防に使える可能性がある。まだデータが十分ではなく仮説の段階だが、さまざまな応用の可能性が考えられそうだ。

 特に、心拍の連続データを精度良く取得できるようになれば、無限の情報源になる可能がある。具体的には10msの精度で測定できれば意味が出てくる。

 予防に使えるということは、今健康な人に展開する意味があるということだ。生産人口をより元気にできる。健康科学の分野は、ウエアラブル技術の大きな恩恵を受ける領域の一つだと思う。

【日経デジタルヘルス・セミナー】

次世代がん診断サミット2015
~「超早期」への破壊的イノベーション、始まる~


1滴の血液や尿、呼気などといった容易に取得できる生体試料からがんの兆候を捉えるといった破壊的イノベーションの最新動向や、それらのイノベーションがもたらす医療のパラダイムシフトなどについて一望できるプログラムを用意しました。詳細はこちら

日時:2015年9月2日(水)10:00~17:00
会場:富士ソフト アキバプラザ(東京・秋葉原)

コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング